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2015.01.02 Friday
豊かな国
2015年が始まった。
今の世界の人口が70億人。 ぼくが生まれた時には30億人程度だったから、約60年で倍以上になった。 12月にアメリカのサイエンス誌に発表された記事によると、2100年には120億人程度になるという。 あと85年かけても、倍にはならないから、少し人口増加のペースが落ちるのか。 今の世界で「先進国」と言われる国の人口をOECD加盟国の総人口とすると、13億人程度。 だから、現状で豊かな国に住んでいる人たちは全体の2割程度である。 中国とインドが入るとだいぶ半分を超えるのだが、この2つの国が入るのはまだまだ先だろう。 日本はGDPで中国に抜かれたとはいえ、一人あたりにすると桁違いだ。 世界で有数の豊かな国だと言えるだろう。 街を歩いて自動販売機がそこここにあるというのがその証拠。 あれは、お金と商品を取ってくれと言っているようなものだから、それが無事だということだけで豊かであることがわかる。 そんな国は世界にはない。 コンビニは情報技術を駆使して、あの狭い店内にみんながほしい物を置いている。 どれがどれだけ売れたかという情報だけでなく、どんな人が買ったかも収集している。 それによって、どういう店舗はどんな商品を置くべきかということもわかる。 そのコンビニが5万店を超えたという。 人口2400人あたりで1店。 今や銀行の決済機能を備え、ATMやFAXもあり、チケットも買える。 そんな国はなかなかない。 私鉄の数も多いし、都市部では街のインフラも整っている。 今はちょっとコストは高いが、それでもエネルギーは潤沢にある。 やっぱり日本は豊かな国なのだ。 昭和30年代生まれのぼくらは、戦後の焼け跡は知らないが、まだ貧しかった頃をかろうじて知っている世代。 欧米の国々に追いつかないといけない、という時代だった。 そして、90年代、追いついて追い越し、Japan as No.1とまで言われるまでになった。 その後バブルがはじけ、低成長の時代に入ってきたのだが…。 でも、こんなに豊かな国なのに、昨日書いたように若者が自信が持てず、未来に希望が持てない人が多い。 自信を持っていいにも関わらず、まだまだ明るい未来を想像できるにも関わらずだ。 もっと海の向こうのことを知らないといけないのかなあ。 |
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