考えたこと2

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豊かな国
2015年が始まった。

今の世界の人口が70億人。
ぼくが生まれた時には30億人程度だったから、約60年で倍以上になった。

12月にアメリカのサイエンス誌に発表された記事によると、2100年には120億人程度になるという。
あと85年かけても、倍にはならないから、少し人口増加のペースが落ちるのか。

今の世界で「先進国」と言われる国の人口をOECD加盟国の総人口とすると、13億人程度。
だから、現状で豊かな国に住んでいる人たちは全体の2割程度である。
中国とインドが入るとだいぶ半分を超えるのだが、この2つの国が入るのはまだまだ先だろう。

日本はGDPで中国に抜かれたとはいえ、一人あたりにすると桁違いだ。
世界で有数の豊かな国だと言えるだろう。

街を歩いて自動販売機がそこここにあるというのがその証拠。
あれは、お金と商品を取ってくれと言っているようなものだから、それが無事だということだけで豊かであることがわかる。
そんな国は世界にはない。

コンビニは情報技術を駆使して、あの狭い店内にみんながほしい物を置いている。
どれがどれだけ売れたかという情報だけでなく、どんな人が買ったかも収集している。
それによって、どういう店舗はどんな商品を置くべきかということもわかる。
そのコンビニが5万店を超えたという。
人口2400人あたりで1店。
今や銀行の決済機能を備え、ATMやFAXもあり、チケットも買える。
そんな国はなかなかない。

私鉄の数も多いし、都市部では街のインフラも整っている。
今はちょっとコストは高いが、それでもエネルギーは潤沢にある。
やっぱり日本は豊かな国なのだ。

昭和30年代生まれのぼくらは、戦後の焼け跡は知らないが、まだ貧しかった頃をかろうじて知っている世代。
欧米の国々に追いつかないといけない、という時代だった。
そして、90年代、追いついて追い越し、Japan as No.1とまで言われるまでになった。
その後バブルがはじけ、低成長の時代に入ってきたのだが…。

でも、こんなに豊かな国なのに、昨日書いたように若者が自信が持てず、未来に希望が持てない人が多い。
自信を持っていいにも関わらず、まだまだ明るい未来を想像できるにも関わらずだ。

もっと海の向こうのことを知らないといけないのかなあ。



| | 考えたこと | 23:42 | comments(0) | trackbacks(0) |
日本の若者
日経に、日本の若者の考えの国際的な位置づけが出ていた。

質問は5つ。対象は13〜29歳の男女。

・自分自身に満足しているか?
・40歳になったとき幸せになっている?
・自分の参加で社会現象が変えられる?
・友人関係に「安心感」を覚える?
・自国人であることに誇りを持っている?

比較している国はアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、スウェーデン、韓国の6つ。

大体の予想通り、この5つの質問に対して4つの項目で日本は最下位。
最初の4つだ。

まずは自分自身に満足しているか?という項目。下から2番目の韓国でも70%は超えているのに、日本は50%を切っている。
自分自身に満足しているかという質問は、自己効力感(自分に対する自信)を問うているのだと思う。
これがないのは、過去からの成功体験の積み重ねが少ないと言われている。

40歳になった時に幸せになっている?という項目は、その他の国が85%程度なのに、日本は65%くらい。日本は今十分に豊かだと思うが、若者は精神的には不安を抱えているのだろう。
未来に希望が持てないのだろう。
たしかに、生まれた時から右肩下がりの時代を送ってきたら、そうなるかもしれない。
でも、絶対的には豊かな社会なのだが…。

自分の参加で社会現象が変えられるか?という質問は、どの国の若者も、他の質問よりもYesの率が低くなっている。アメリカとドイツだけが50%を超えているが、その他の国は40%台。日本は30%程度になっている。どこの国も社会に対する閉塞感があるんだろうが、民主主義の国なら若者の社会参加で、体制は変えられると学んでいるはずだ。それが失敗しているのが日本だろう。

友人関係に安心感を覚える?というのも他の5カ国よりも低い。他の国が70%台なのに対して、日本は60%台。
どの国もインターネットやスマホ、SNSなどが行き渡っているが、そういう電子的かつ恒常的なつながりの手段ができるほど、不安が増すのかもしれない。
日本は個人主義の国ではないのが、それを増長させているのかと思う。

最後の質問、自国人であることに誇りを持っている?は日本は4位で70%程度。最下位は韓国で60%くらいになっている。トップはやっぱり米国だ。

高度成長が終わったからといって、まだまだ世界でいえば有数の豊かな国。なかなか小学生がスマホを持っている国などない。
その国で、自分に自信が持てないというのは、悲しいことだ。
自分に自信が持てれば、もう少し未来に期待もできるだろうし、社会を変えることもできると思えるし、友人関係もうまくやれるだろう。

自分に自信を持つためには、学校などで成功体験を積むことしかない。
そのためには、目標を持つことだと思う。

そういう教育ができてないんだろう。
学校だけでなく、家庭も地域も含めてだが。

もう学校に頼っていてはいけないのかもしれない。


| | 考えたこと | 00:52 | comments(0) | trackbacks(0) |