考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< October 2013 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
デザイン
デザインというのは、難しい。
答えがないからだ。

それが売れれば、デザインがよかったことになるし、売れなければ、悪かったということになる。

それだけに、思い入れが大事だ。
これがいいんだ、という強い意志が必要になる。
主観的な思い入れ、というのは理系の最も不得手とするところだからだ。

多くの場合はデザインには要件があり、それらの要件を満たす度合いを数値化すると思う。
例えば、クルマのデザインなら、空力特性とか、重量とか、運転席からの視界とか、安全上の制約とか、よくわからないが色々な要件がある。
それらの客観的なものはある程度シミュレーションされ、数値化される。

だが、肝心の、売れるか売れないかという観点では数値化されないのだ。
かっこいいとか、かっこわるいとか、野暮ったいとか、古くさいとか、洗練されているとか、知的だとか、精悍なとか、優しいとか、かわいいとか、古くさいとか、先進的だとかいう主観的な評価は難しい。

デザインというのはそういう難しさがある。
単に機能的だからいい、というものではない。

もちろん万人が同じ評価をするわけではない。
ある人はかっこいいと思うし、ある人は野暮ったいと思う。
矛盾した答えが同時にあることが許される。

だから、デザイナーというのは大変だと思う。
これがかっこよくて、これはダメだ、と言い切れる人でないといけない。
根拠はないのだ。
自分の直感を信じるしかない。

世の中よりも、ほんのちょっと先を行っていないといけない。
先すぎてもダメなのだ。
売れない商品を嘆いて、世の中が間違っていると言っても、誰も聴いてくれない。

エライ商売だと思う。

ぼくにはできない。


| | 考えたこと | 01:01 | comments(0) | trackbacks(0) |