考えたこと2

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小学校の英語
人は自分の経験から考える。

ぼくは自分が小学校、中学校で受けた教育しか経験していないから、それを元に考えてしまう。
それは仕方がない。
一度に二つの経験はできない。

文科省は小学校での英語授業を3年生から前倒しにするという。
2020年までに実施するということだ。

ぼくは小学校で英語を習ったことがないから、その効果のほどはわからない。
しかし、中学からちゃんとやれば、何とかなると思う。
だいたい、誰が教えるのか。
今の小学校の先生に英語が教えられるとは思えない。
2020年になっても、それは同じ事だ。

文科省に集まってこの問題を考えている人も、自分の小学校教育の経験から考えているだろう。
自分の中学校での英語教育が失敗だったと思っているのか。
そう思っているから、小学校で英語教育を、ということを考えるのだろう。
しかし、不思議な事実がある。

1960年代から90年代に海外で活躍した人たちは、小学校で英語など習っていない。
日本企業がどんどん海外に出て行っていた時期。
右も左もわからない時に、商売をしに行っていた。
流ちょうな英語など話せなくても、意思の疎通はできた。
ぼくが会社に入ったときの上司は、本当にブロークンだった。
口癖は「In Japanではねぇ…」というものだった。
それでも、充分意味は通じていたし、外国人から尊敬をされていた。
外国の人は母国語でない言葉を流ちょうに話せなくても、馬鹿にしたりしない。
要はちゃんと意味が通じればいいのだ。

本当の問題は中学校の英語ではないか。
そして、英語を習おうという意欲ではないか。
さらに言えば、何かを学ぼうという動機ではないか。

だれか、一度でもそういう目でこの問題を取り上げられただろうか。

小学校5年からの英語を小学校3年に引き下げて、それでもダメだったらどうするのだろう。

本当の問題から目をそむけて、小学校での英語教育に力を入れても、解決しないと思う。

だいたい、小学校で英語をやるくらいなら、国語をちゃんとやるべきだと思う。

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