考えたこと2

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ムークとは
ムークというサービスが日本でも来年に立ち上がるらしい。

ムークというのはMOOCという大規模公開オンライン講座のこと。
大学の授業をタダでネットで公開する、ということだ。

アメリカ生まれのこのサービスは、英語圏では新たな学び方として広がっている。
その日本版ということだ。
インターネット経由で誰でもが履修登録でき、パソコンを使って聴講できる。
宿題やテストをやれば、修了証を講義単位で受け取ることができる。

ネットの力は時間と場所の壁を乗り越えて、良質な講義を無料で受けることを可能にした。
これに近いものとしてオープンコースウェアというものがある。
これは講義の資料を公開しているものだ。
ネットを通じて、有名大学の講義の資料を得ることができる。
オープンコースウェアである、ということを記載すれば、二次使用もできる。
今や英語ができれば、世界最高のレベルの講義や講義資料をタダで勉強できてしまうのだ。

その日本版が来年オープンするらしい。

すでに予備校ではカリスマ教師の講義を売っているが、こちらは無料だ。

こうなると大学の存在意義が問われる。

単に単位をバーゲンし、ろくに学生を育てもしない大学はどうなるのだろうか。

やる気のある学生が、日本版ムークの修了証を頑張って取得した場合、それは単位をバーゲンしている大学よりも価値が高いだろう。
出席するだけで単位を出す講義もあれば、出席しなくても履修登録するだけで単位を出している大学もあるのが事実(もちろん、みんながみんなそうではない。これは学校というよりも、教員による。)

このムークが立ち上がり、認知度が上がってきたら、大学の淘汰が進むだろう。
家にインターネットの環境さえあれば、有名大学の講義を履修することができるのだ。

もちろん、大学の価値は授業だけではない。
その大学に集う学生たち、教員のコミュニティや課外活動もある。

しかし、企業側がムークの価値を認めれば、バーゲンされた単位よりもムークの修了証の方がマシ、という事になる。
大学の内部ではなく、外部が大学以外のものに価値を与えるようになると、一気に淘汰が進むだろう。

そういうことでもしないと、大学はマジメにやらないと思う。

それでマジメにしない大学は、潰れたらいいのだ。

| | 考えたこと | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
Wikipediaからの手紙
昨日の続き。
こんなメールが寄付のお礼に送られてくる。

メールの中の、「あなたのご寄付が世界をよりよい場所にします。」という言葉を見ると、アメリカという国についていろいろな意見があるだろうが、こういう理想を掲げている団体が存在を許される国がある、ということに感心する。

以下ウィキメディア財団からのメール


ウィキメディア財団にご寄付いただきありがとうございました。

私どもの寄付お願いのバナーを無視するのはとても簡単なことです。にもかかわらず、あなたがそうしなかったことを大変うれしく思います。ウィキペディアはこのようにして日々の請求書を支払っているのです―つまりあなたのような方々から頂いたお金で、私たちはこのサイトを無料で全世界の皆さんにご利用いただけるよう維持していけるのです。

みなさんは自分がウィキペディアに寄付するのは、ウィキペディアが役に立ったから、完璧でないにしても、みんなのために書かれていて信頼できるからだ、と言ってくれています。ウィキペディアは誰かが自己宣伝するのを助けたり、特定の価値観を押し付けたり、真実でないことを信じさせようとしたりするためのものではありません。私たちの目的は真実を伝えることであり、あなたがいるからこそそれが可能になるのです。このサイトに資金提供をしたという事実こそが、私たちの独立性を維持し、あなたが必要とし、欲しているものをウィキペディアが提供することを可能にし続けているのです。まさにあるべき姿です。

あなたには以下のことを知っておいていただきたく思います。あなたの寄付は単に、あなた自身へのサービス提供コストをカバーするだけのものではありません。平均的な寄付者は自身がウィキペディアを利用するためだけでなく、他の何百人もが利用するためにも支払ってくれているのです。あなたの寄付によって、例えば次のような人々がウィキペディアを利用し続けられるようになります。バンガロールにいてプログラミングを独学している野心的な女の子、ウィーンでパーキンソン病であると診断されたばかりの中年の主婦、1850年代の英国について調べている小説家、サンサルバドルでカール・セーガンのことがたった今わかった10歳の子ども、といった人々です。

こうした方々を代表して、そしてウィキペディアとその他の姉妹プロジェクトの5億人にもおよぶ読者に代わって、全人類の叡智の総和をすべての人々に利用可能にしようという、私たちの試みに加わっていただいたことを感謝いたします。あなたのご寄付が世界をよりよい場所にします。ありがとうございます。

ほとんどの人たちは、ウィキペディアが非営利で運営されているとは知りません。このメールをあなたのご友人にシェアして、寄付するようお薦めすることもご検討ください。そしてもしご興味があれば、ウィキペディアになにか新しい情報を追加することもお試しいただければと思います。例えば誤記や小さな間違いを見つけたら、それを直してみてください。何か足りないと思う部分があれば、追加してみてください。

心より感謝申し上げます。ご寄付は必ず誠実に使用させていただきます。
ありがとうございます,
スー

スー・ガードナー
最高責任者,
ウィキメディア財団


こういう手紙をもらうと、次も寄付しようと思ってしまう。

いいことをした。


| | 考えたこと | 00:14 | comments(0) | trackbacks(0) |