考えたこと2

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知識
大学生の子供に「一部上場」の「一部」の意味を聞いたが、わからなかった。
彼は友達の経済学部の学生にそれを聞いたが、さすがに知っていた、という。

前に書いたが、一部上場とは株式を全部上場しないで、一部だけ上場する、という意味ではなく、証券取引所の二部ではなく、一部に上場する、ということだ。

ウチの愚息はその意味を知らなかった。

しかし、彼は経済学部の学生に、月の満ち欠けはなぜ起こるのかということを尋ねたらしい。
結果は、月の満ち欠けがなぜ起こるのか、わからず、一勝一敗となったらしい。

そこで、株式の上場と、月の満ち欠けのどちらを知っていたらエライのか、という質問が出た。

かたや社会科学の知識、かたや自然科学の知識である。

もしも自分の商売に関係なければ、これらの知識は生活にはほぼ必要ないだろう。
つまり、知らなくても、いっこうに困らないということだ。

これは一般常識の時にも書いた。
水が0℃になると凍るということを知らなくても、生活には困らないが、それを知らないということは他に何を知らないかわからない、ということだ。
そういう意味では、より基礎的な知識を知らない方が、他に何を知らないかわからない、ということになる。

それなら、一部上場よりも月の満ち欠けの仕組みを知らない方が罪が重い、ということだ…、と思ったら、それはゆとり以降はちゃんと習っていないという。

 理科も悲惨な状況にある。
 象徴的なのが月の満ち欠けに関する学習だ。 小学校4年生で扱われるが、 「 わかりやすくする 」 という方針のため、なんと三日月と満月しか取り上げない。 しかも、本来なら太陽と月と地球の関係を教え、満ち欠けの原理を学ばせるべきなのに、それはやらない。 前出・法政大学教授の左巻健男氏が解説する。
 「 1、2年生の生活科が理科的内容をほとんど含んでおらず、その皺寄せが3年生から始まる理科にきています。 今の教科書は先進国の中では最低レベルで、ただ自然現象を観察させるだけで、実験、仮説、検証といった科学的な方法論を学ばせていません 」

しかし、よく調べてみるとさすがに中学校では習っているようだ。

一部上場などの経済の知識は高校以降だろう。

したがって、この問題は月の満ち欠けの仕組みを知らない方が、一部上場の意味を知らないよりも罪が重いということになる。

これにて一件落着。


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