考えたこと2

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昭和は遠くなりにけり
今日職場で話をしていて、鶴田浩二のドラマ「男たちの旅路」の話をしたら、その鶴田浩二をみんな知らないということが判明した。

みんなとは39歳男子と30歳女子の2人。

「あの、耳に手を当てて歌を歌っていた人や」と言ってもわからない。
「特攻隊の生き残りの役をやっていた」というのも全くダメ。
「何から何までまっくらヤミだ、と歌っていた人」と言っても全く不明。
要は東映のヤクザ映画を見ていない世代なのだろう。

東映のヤクザ映画は1970年代に最盛期を迎え、1980年代になるとビデオになってマニアックな路線になった。
1970年代に初代の桂春潮は昭和任侠伝という新作落語を作り、これが彼の出世作になった。
昭和任侠伝の中に出てくるのは、当時のヤクザ映画にかぶれた一般人。
新作落語が何年間も流行るくらい、当時のヤクザ映画は人気があった。
ぼくは映画館で見たことはないが、深夜にやっているテレビで何度か見た。
高倉健や鶴田浩二が主人公。
最後は一人で相手の一家に殴り込みをかける、というパターンだった。

その鶴田浩二がヤクザ映画から足を洗い、普通のドラマに出だしたころに、「男たちの旅路」が作られたと思う。

ぼくが会社に入ったころだから、1979年。

あのドラマが放映されていたころ、彼らは物心もついていないか、生まれてもいない。

調べてみると、鶴田浩二が亡くなったのが、1987年だった。
昭和62年だ。

そら知らんわなー。

前にも書いたが、昭和は遠くなりにけりだ。

だんだん平成生まれが増えていく。

そして、昭和生まれは少しずつ減っていく。

少子高齢化と言っても、確実に減る。

当たり前のことだが、それが実感された。

| | 考えたこと | 22:55 | comments(0) | trackbacks(0) |
70年代の音楽
ぼくは1970年に中学1年になった。

今もそうだが、男子の中学生というと、音楽に興味を持ち始める頃。
何度も書くが、あの頃は洋楽と邦楽が半々だった。
邦楽では、伝統的な歌謡曲、どちらかというと演歌がまだまだ主流だった。
美空ひばり、都はるみ、三橋美智也、三波春夫…、みんな現役。

若者の邦楽というと、グループサウンズだった。
そして、カレッジフォークで森山良子が出てきて、アイドルの時代が来た。
天地真理、南沙織、小柳ルミ子の3人が、ぼくの最初の3人娘。
この前にいたのはたしか、伊藤ゆかり、園まり、中尾ミエ。

この頃はまだ若者の音楽といえば、洋楽だった。
もちろん英語の歌がメイン。
70年のヒット曲は、カーペンターズの遙かなる影、サイモンとガーファンクルの明日に架ける橋、シカゴの長い夜、ジェリー・ウォレスの男の世界(これは日本だけで流行った)、トム・ジョーンズのデライラ、ピーター・ポール&マリーの悲しみのジェットプレイン、ホセ・フェリシアーノの雨のささやき、レターメンのミスター・ロンリーなどがある。
今でも口ずさめる曲ばかりだ。

この頃は、音楽はある程度年をとった大人のものだった。
だから、日本では歌謡曲。
まだまだ若い人向けの曲は少ない。
今のように、何万人という若い人が東京ドームを埋め尽くす、などということは考えられない。

一方、アメリカのヒットチャートを賑わす曲は、かっこいい曲だった。
なんだかわからないが、洗練され、スマートでオシャレで…。
だから中学校の頃は洋楽をよく聴いていた。
今から思うと、なんで洋楽なのかということになるが、あの頃は若者向けの曲など作る人がいなかったのだ。
だから、ラジオから普通に洋楽が流れていた。
別にマニアだから聴いていたワケではない。
それが普通だったのだ。

少し前後するが、そして日本のフォークソングの時代。
岡林信康、高田渡、加川良、5つの赤い風船(西岡たかし)、高石ともやなどがギターを持って歌っていた。
このあと、広島から吉田拓郎が出てきた。

そして、アイドルの時代にも入っていく。

天地真理のあと、桜田淳子、キャンディーズ、小泉今日子、ピンクレディ…。

そうこうするうちに、荒井由美が出てきた。
あれから、ニューミュージックの時代になり、その頃から洋楽は日本では廃れていった。

今は洋楽を聴く、というと珍しいという反応。
何でも日本で手に入るようになった。

70年代に青春を過ごしたぼくらは、最後の洋楽世代かもしれない。

だから、以前の会社でイギリス人を連れてカラオケに行ったときも、やけに盛り上がった。

懐かしいなあ。



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