考えたこと2

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It's a fine day today.
前から面白いと思っていたことを思い出した。

「あー、あー、本日は晴天なり、本日は晴天なり。ただいまマイクのテスト中。」、このフレーズは誰でも聞いたことがあるフレーズだと思う。
何で「本日は晴天なり」というのか、知ってますか?

Wikipediaによると、

「マイクテストで使われる音声の決まり文句として「本日は晴天なり」がしばしば用いられる。これは英語の"It's a fine day."を直訳したものとされている。英語の原文だと音声の周波数成分が満遍なく含まれていると考えられるために用いられたとされるが、これを日本語に置き換えると当初の意味を失ってしまっている。」

とのこと。

最初にこの言葉を聞いたのは、小学校の運動会あたり。
何でこの言葉なのか、初めて聞いたときは不思議に思ったはずだ。
たしかに、運動会の日は晴れていたような気もするが・・・。

「本日は晴天なり」という文語調も聞き慣れない。
でも、ずっとそれを聞いているうちに、マイクテストはこの言葉を使うもの、という回路ができてしまった。

明治時代?に、初めてマイクロホンと拡声器が日本に輸入されたときに、きっと外国の技術者が来たんだろう。
設置し、電源を入れ、おもむろにマイクに向かって、外国から来た技術者は言う。

"Mic test, Mic test. It's a fine day today. Mic test..."

聞いていた日本の担当者(これはきっと政府の役人だったはずだ)は、「これは何をしているのか?」と聞く。
外国の技術者は言う。

「おお、これはマイクのテストをしているのだ。マイクがちゃんと働いて、拡声器から声が出るかどうかを試すときにはこのようにするのだ。」

役人は、通訳に確認する。

「さっきは何といったのか?」
「本日は晴天なり、と言いました。」
「なるほど、マイクのテストの時には、本日は晴天なり、と言うのだな。よし、この手順をちゃんと書きとめておくように・・。」

これは想像だが、こんな瞬間が歴史の中にきっとあったんだと思う。

この時に、「なんで本日は晴天なりと言うのか」と外国の技術者に聞けばよかったんだろう。
それを聞かなかったばっかりに、今や日本中でマイクテストの時には、「本日は晴天なり」と言っている。

日本で最初にマイクテストをした場所はどこなんだろうか。
タイムマシンがあれば、その瞬間を見てみたい。

やっていることの意味をわからずやっていること・・考えてみると面白い。


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