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2006.08.20 Sunday
リンゴ飴
小学校の5年くらいの時だったか、神戸駅の近所に住んでいた従姉に連れられて湊川神社の縁日に行った。
それまで、家の近所の小さい神社の縁日しか知らず、華やかさに驚いたことを覚えている。 従姉が、リンゴ飴、リンゴ飴というので、何のことかな…と思っていたら、本物のリンゴに飴をかけたものが並んでいるではないか! その時初めてリンゴ飴というものをみた。 最近は、姫リンゴとか、イチゴとか、ミカンとか、巨峰とか、色々な種類があるが、当時はリンゴ飴一色だった。 わりばしを刺してある、赤いリンゴ飴を買った。 生まれて初めて、リンゴ飴を食べた。 新鮮な感動だった。 誰しも、生まれて初めて食べて感激した食べものというものがあるだろうが、僕にとってはこの時のリンゴ飴はその一つだった。 飴の甘さとリンゴの酸っぱさがうまく合わさって、すごくおいしかった。 リンゴ飴はなぜかお祭りの縁日などでしか売っていない。 なぜだろう…。 作りおきができないのか…。 それ以来、縁日というとリンゴ飴を探す。 売っていたら、買わないといけない。 飴が厚いものはダメだ。 薄くて、パリッとしたものが良い。 本当においしいリンゴ飴にはなかなかめぐり逢えない。 今年も近所のダイエーでお祭りがあって、リンゴ飴も出ていたが、行かなかった。 子供に頼んで買おうと思えば、買えたのだが…。 去年あたりから、リンゴ飴をかじることに不安が出てきたのだ。 歯に不安がある。 こうして、だんだんあきらめるものが増えてくるのか。 少し残念だ。 やっぱり来年はリンゴ飴を買おう。 |
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