考えたこと2

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上から目線
「上から目線」というのを嫌がるのは若い人ばかりかと思っていたが、最近は高齢者も嫌がるらしい。
記事をみてびっくりした。

現役の人が、退職後の人に、「どうしてますか?」と書いて年賀状を出すと、人によってはイラッとするとのこと。
「若い後輩からの上から目線」と取られる。
単なるヒガミだと思うのだが、ややこしい。

新しい辞書では「上から目線」というのは「他人を見下ろし、偉そうな態度をとること」という説明がなされている。
この場合、書いた方は偉そうな態度など取っていないのだが、受けたほうがそう感じるから仕方ない。
昔より年寄りが元気だからそうなるのか。
そういう年寄りは元気だから、まだまだ働けると思っている。
だから退職しても「働けるのに」という微妙なヒガミが残っている。
だからすぐに「若いものが何を言うか」というふうになってしまう。
受け取る方のある種のヒガミであるとするなら、円滑に事を進めようと思えば、言い方に気をつけたほうがいい。

記事には基礎編として、「目上に対し「うん、うん」「そう、そう」「なるほど」と相づちしない。」と書いてある。

なるほど、そういう言い方は聞くなあ。
ぼくが学生と話していても、そういう時がある。
ぼくは何とも思わないが、それを良しとしない人もいるだろう。
「はい」「ええ」「そうですか!」「そうですね!」が推奨されているが、確かに社会人ならそういう方がスキルが高い。

中級編として、「何かに誘われた時に、OKのつもりで「いいですよ」と返事しないこと!」とある。
これも、悪気はないのだが、人によっては上から目線と感じるだろう。
いい、悪いの判断をするのは上から目線ということになる。
これも、「最低でも「いいですねえ!」と「許諾」ではなく「同意」に。できれば「ありがとうございます!」と「感謝・喜び」の表現を添えて伝えよう。」と書いてある。

別に「いいですよ」でもいいんだろうが、「ありがとうございます」の方がすっくりいく。
誘った方も気持ちがいいだろう。

上級編は誘いを断るときだ。
「無理です」「できません」「いやです」は論外だという。
それはそうだろう。
さすがにそれはあり得ない。
露骨な拒否は上から目線度を高めるという。

まあ、ぼくならまず「すいません」と謝って「今日はちょっと…」という感じだろうなあ。
推奨されているのは、「うーん、ちょっと……、今日は、少し、難しいかも、しれませんねえ……せっかく声をかけていただいたのに申し訳ありません……」という言葉。
若い人は、これを優柔不断なおバカと思う人もいるとのこと。
本当だろうか。

若い人はもっと賢いと思うのだが…。



| | 考えたこと | 21:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
Facebookの情報
気軽にFacebookのアカウントを作り、何人かと友だちになり、気に入ったWebサイトや企業に「いいね」をして、気に入った記事にコメントしたりシェアしているが、そんなことからわかることはどれくらいあるのだろう。

ワシントン・ポストが、Facebookでターゲット広告を出す時に、どんな情報に基づいてターゲッティングできるかをリストアップしている。
それによると、思ったより多くの情報が設定されている。
Facebookに発信している情報量が多いほど、たくさんの情報がわかっている、ということだ。

もともとFacebookのアカウントを作るときに入れる情報はもちろんターゲットにされる。
年齢、性別、居住地、履歴(学校、職場など)だ。
だから、ターゲッティング広告の項目に「教育レベル」というものも存在する。
持ち家かどうか、というのも入っている。
そんな情報、、アカウントにあったっけ?

また、「誕生日や婚約、結婚、引越しなどの記念日を迎える友達がいるユーザー」、「遠距離恋愛中のユーザー」、「新しい恋人ができたユーザー」、「新しい仕事に就いたユーザー」、「婚約したばかりのユーザー」、「結婚したばかりのユーザー」、「最近引越したユーザー」、「もうすぐ誕生日を迎えるユーザー」などというのもある。
人生のイベント時には消費が伴うから、こういうのもアカウント情報や投稿内容、友だちの情報から推定してターゲットにするんだろう。

クルマ好きなら、クルマについての投稿もあるだろうから、その情報もターゲットにされる。
「車を買おうとしているユーザー」、「車の部品やアクセサリーを購入したユーザー」、「車の部品や何かしらのサービスが必要になりそうなユーザー」、「運転している車の型やブランド」、「車を購入した年」、「車齢」、「次の車を買う際の予算」、「次にどこで車を買うか」というような項目もある。
次に車を買う場所がわかっていたら、「こっちのほうが安いよ」というような広告が入るんだろうか。

クレジットカードの情報もある。
信用枠がどれくらいあるか、頻繁に使うか、種類は何かというようなもの。
一度Facebookに出ている広告経由でカードを使うと、記録されるんだろうか。

項目は全部で98もある。

ネットが出てくるまでは、誰が買うかわからないからできるだけたくさんの人に広告をしていた。
ムダを承知でやっていたのだ。
それがテレビやラジオでの広告。
でも、ネットが出てきて、グーグルが検索を使ってユーザーが興味があるものをつかみ、それを広告に利用し始めた。
だからこそ、グーグルの各種サービスが無料になる。
民放がCMが減って予算が苦しくなって、ロクな番組が作れないのも当然だ。

検索とは違って、ユーザーの日々の暮らしや社会的つながりから、何を買いそうかを考えFacebookがターゲッティング広告に使い始めた。
それがFacebookが無料であることの代償になる。

記事を見ていると、これが広告に使われるのならまあ仕方ないとも思えるが、その気になればFacebookのアカウントの持ち主の情報がこれだけわかる、ということでもある。
海外のドラマを見ていると、殺人事件の被害者のSNSから顔写真や交友関係、何に興味を持っていたかなど、パソコン1台ですぐに分析してしまう。
どこによく行くとか、日々の行動まで分かる場合もある。

ドラマでは感心しながら見るが、ちょっとこわいと言えばこわい。
無防備にFacebookなどに投稿していると、任意の第三者でもそういうことを分析しようとすればできるということだ。
日々行ったところをアップしたりしていると、行動様式もわかる。
ドラマの中では、それが誘拐につながったりする。

ぼくも時々コメント付きの記事をシェアしているが、あれは思想信条が現れているものもあるし、ヤバイかもしれない。
次に就職する時には全部消さないとダメかも。
そういえば、最近ニュースの顔写真にもFacebookからとってきたというものもあるなあ。

そんな心配もそのうち冗談ではなくなるかもしれない。

若い人たちはずっと残る投稿は嫌がり始めた。
だから、Facebookは敬遠されているらしい。
それはそうだろう。
まだまだ未来があるんだから。
若気の至りで何かをフイにするのはやめておこう。
だから、投稿してしばらくしたら勝手に消えるというSNSが人気がある。

ぼくら年寄りはもういい。
失うものはないし、あんまり影響はない。

日本ではまだまだ利用率は低く、アメリカみたいなことはないだろうが、ヘビーユーザーの人は一度この記事を見てみたらビックリするかもしれない。

記事にもあるが、驚くほどFacebookに知られている。
ということは、その気になったらハッカーにも知られるということだ。

ややこしい世の中になった。


| | 考えたこと | 00:38 | comments(0) | trackbacks(0) |