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2016.09.29 Thursday
香港的士
香港的士(ホンコンタクシー)という曲にハマっている。
クレイジーケンバンドという、名前だけは聞いたことがあったバンドの曲。 別に興味はなかったのだが、偶然つけたBSの音楽番組でやっていた。 ボーカルが特徴的。ぼくはあまり好みではないがバックの演奏と何とも言えない香港の感じがいい。 このバンド、だいぶキャリアも長くて業界内のファンも多いらしい。 あのユーミンもファンだという。 香港には1980年代の終りに出張で行ったが、当時の香港は不思議なところだった。 まだイギリスが統治している時代。 でも、イギリスは統治はするが、香港の人にだいぶ任せている感じだった。 1997年に返還が予定されていたからだろう。 良くも悪くも、エキゾチックな猥雑さがあった。 すごく高いレストランがあるかと思えば、安い屋台もある。 外を歩いていると、夜にワゴンにたくさんブランド物の腕時計を入れた人に呼び止められたりした。 本物なら全部を合わせると総額で億に届こうかという値段だ。 当時はだいぶ厳しくなったようだったが、それでもそんな模造品の商売をやっている人もいた。 家庭で料理するよりも屋台で食べたほうが安い、というところ。 その当時オフィスで働く香港人の女性が言っていた。 だから、女性も働きやすいというようなことを言っていたと思う。 ちょうど日本はバブルの絶頂期。 今と違って、日本中がやたら元気だった。 その勢いで行った出張だったなあ。 この曲はこの頃の感じを出している。 何となくいい加減で、明るい所だった。 ブルース・リー、ジャッキー・チェンなど映画も盛んだ。 若い香港人は、今の体制なら一つの中国になるのを嫌がっているようだ。 それはそうだろうなあ。 自由の中で育ち、教育を受けた世代だ。 2047年には、中国の体制になることが決まっているが、どうなるんだろうか。 その時まで共産党一党独裁は続いているのだろうか。 あと30年ほど。 ぼくはその瞬間を見ることはできないと思うが、どうなるのかなあ。 まあ、香港的士でも聞いておこう。 |
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