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エリクソンの発達段階 その2
昨日の続き。

他人のことはさておき、自分の発達段階は壮年期の終わりに当たる。
一般的には、52歳というともうすぐ親を卒業し、老年期に入るという年だろう。
世間並みにぼくもそういう年になった。

壮年期の危機は停滞だそうだ。
だが、壮年期の発達段階を乗り越えると、世代性が手に入るという。

世代性、難しい言葉だが、自分たちの世代を大事にしたいという意味もあるし、若い世代を育てたいという意味もある。
「ぼくらの時代」という意識、これは小田和正の歌だ。
たしかに、ぼくは最近になって、世代という言葉に敏感になったし、自分の世代に名前をつけたりした。
「昭和ひと桁ジュニア」がぼくらの世代だと思う。
そんなふうに、親の世代と自分の世代を関係づけたのは、発達の段階だったのか…。

もうちょっとの間、壮年期にとどまって、それから老年期に入る。

この発達段階を乗り越えられないと、絶望になる。
うまく乗り越えると、統合性が身につく。

統合性もむずかしい。
これは、自分の死を受け入れるために必要ということだろうか。

あと10年ほどで、自分の死を受け入れるという気持ちになるのか…。

一連のエリクソンの発達段階というのは、自分に当てはめたとき、それなりによくできている。

いつ死ぬのかはわからないが、人は死ぬまで発達し続けるというリクツは面白い。

エリクソン、えらい。


| | 考えたこと | 23:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
エリクソンの発達段階
心理学者エリクソンは、アイデンティティという概念を発明したことで有名な人だ。

そのエリクソンによると、発達の段階は以下の8段階に分かれるという。

第1期 乳児期 〜1歳
第2期 幼児前期 1〜2歳
第3期 幼児後期 2〜6歳
第4期 児童期 6歳〜13歳
第5期 青年期 13歳〜30歳
第6期 成人期 
第7期 壮年期
第8期 老年期

この8段階のうち、成人期は就職して、恋愛して、結婚するまでの時期、壮年期は子どもを生み、育てるという親である時期、老年期は子育てが終わって退職したりする時期らしい。

このうち、児童期の発達において、失敗すると劣等感が、うまく乗り越えると勤勉性が得られるという。
なるほど、小学校が大事だということだ。
エリクソンの発達段階説は、前段階で失敗したら、あとでそれを修復することはできないという理論である。

1歳から6歳までの乳児期、幼児前期・後期というのは、親の問題である。
親がうまく育てることができるかどうか、というところにかかっていると思う。

しかし、その後は社会に育ててもらう側面も出てくる。
それが小学校であり、中学校であり、高校であり、そして大学だ。
まあ、昔から大学についてはあまり育てるという側面はないが…。

日本人は勤勉だと言われていたが、それは小学校が成功していたということだろうか。

1クラスの人数も多く、設備も今とは比べものにならない。
先生は大変だっただろう。45人くらいのクラスだった。
しかし、立って歩き回る生徒などいなかったし、授業中にしゃべることなどなかった。
先生はえらいと思っていた。

ここで失敗すると、勤勉性が失われる。

言葉で「勤勉性が失われる」というのが、どういう意味なのかはわからないが、そのままの意味ならやっぱり勤勉でなくなる、ということだろう。

これは大事だ。

今の小学校では、授業中に立って歩く生徒がいたり、しゃべっている生徒がいたりするという。
先生の言うことを聞かないのだ。
発達障害の子どもであるという。
それは、文字通り発達段階を乗り越えられないという意味で、発達障害だろう。
しかし、なぜ昔は45人のクラスでも静かだったのに、今、30人ちょっとのクラスでうるさいのだろうか。
そんなに発達障害の子どもがいるのだろうか。
児童期の前の段階で失敗しているのだろうか?

少子化の対策も大事だが、これらの発達障害の分析も大事ではないか。

本当に、真剣にやらないと、国が滅びてしまう…。



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