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2024.08.02 Friday
欽ちゃんの言葉
中村泰士というブロガーが、コメディアンの萩本欽一の言葉をFacebookで紹介していた。
キャリアのことを考えるうえで、いい話なので、引用して紹介する。 ------------ 「ちょっとだけ、自分の仕事のことを振り返ってみると、わりあいうまくいったことも多かったんじゃないかな。 それはなぜだろうって考えたら、1つ答えが見つかりました。 それは、あんまり好きじゃなかったから。 僕、子どもの頃から映画で見ていた、チャップリンさんは大好きだったけど、コメディ自体が好きで、この世界に入ったわけじゃないんですよね。 華やかな世界というのも、どちらかというと苦手だった。 じゃあなぜこの世界にやってきたかというと、ただただ貧乏から抜けだしたかっただけ。 借金取りに頭を下げている母親が、かわいそうで、家を建ててあげたかっただけ。 「笑い」に心の底から惚れていたわけじゃない。 でもかえってそれがよかったんだと思います。 浅草の劇場でのお芝居も、テレビの仕事も、ラジオの仕事も、最初は「不得意だな〜」という地点から始まったの。 でも、真剣にやっていると、「ぜ〜んぜんいやじゃないな」になってくる。 少しずつ、苦手なことができるようになってくるんですよね。 逆に言うと、人っていやなことをやっていないと進歩がない。 運の神様は、もがき苦しみながら、不得意なものに取り組んでいる人にやさしいみたい。 僕の場合も、苦手なことのなかに、運は落ちていました。 なんの仕事でも同じじゃないかな。 難関を突破して憧れの会社に入っても、始めは会議のための資料コピーとか、お茶の用意を命じられたりしません? でも、そこで「こんな雑用をするために、この会社に入ったんじゃない」なんて思うと、運の到達は遅れます。 無駄なことをするのをいやがらないかどうか、これでその人の将来がわかっちゃう。 「いやだな」と思う人は、たとえその会社で偉くなっても、「なんでもっと上の地位じゃないんだ」と思うんじゃないかな。 「いやじゃないな」と思う人は、どんなことでもいやがらず、積極的に取り組むので、どんどん仕事ができるようになる。 そのときの損、得じゃなくて、自分の目の前にやってきたことを精いっぱい、こなしていく人に、運は近づいてくるんです。」 萩本欽一さんは、昔、世話をしたことのある、映画監督になりたくてフランスに留学したある若者から相談を受けた。 フランス語もできないのに、何度門前払いを食っても、あきらめずに一週間通い続けた画廊に雇ってもらい10年間、留学を続けたという。 映画の学校に通い、もうすぐ監督になれるところまできた。 ちょうどその時、画廊の社長から「自分のあとを継がないか?」と言われ、迷いに迷って、意見を聞きに来たという。 萩本さんは、 「ばかだな〜、人生っていうのは、自分が何になりたいかじゃない。だれに必要とされているかなんだ。アルバイトで入った画廊の社長さんに、あとを継いでほしいって言われるほど惚れられるやつって、おまえのほかにいる?おまえの監督作品なんて、だれにも必要とされてないし、僕も期待してないよ」 この言葉が決定打だったかは知らないけれど、彼は画商になりました。 彼は画商になってから、女性誌やテレビで紹介される、世界的に活躍する美術商になっちゃった。 何かを決めるとき、それを損得とか、好きとか嫌いとかではなく、その時、その時の運命のような「ご縁」を大切にしたとき、運はたまる。 つまり、目の前にやってきた、大事な「ご縁」をないがしろにせず、ただひたすら精いっぱいやったとき。 鋭い人や、頭のいい理屈に長けた人は、これがなかなかできない。 できるのは、自分の損得に鈍い、少しボーっとしている人であり、自分のことより先に、人の喜びを考える人。 「何になりたいかではなく、だれに必要とされているか」 ご縁を大切に、目の前にやってきたことに、ひたすら取り組む人でありたい。 ------------ 「人っていやなことをやっていないと進歩がない」 「そのときの損、得じゃなくて、自分の目の前にやってきたことを精いっぱい、こなしていく人に、運は近づいてくるんです」 「何になりたいかではなく、だれに必要とされているか」 こういうことは、真実だと思うが、今のZ世代については、こんなことが書かれている。 「Z世代が重視するのは、仕事を通じて小さな成功体験を得ることです。Z世代は、多様な自己表現と個人の価値を重んじます。さらに自分にしかないスキルや経験を生かせる職場を好みます。つまり、自分自身がイニシアチブを持って案件をリードすること。すなわち「仕事が自分自身の管理下にあり、指示されてこなしているものではないこと」を感じられたり、「自分にしかないバリューを発揮でき、クリエイティビティーを体現できること」を望んでいたりします。 Z世代は「失敗したくない思いが強い世代」といわれています。しかし仕事の大小を問わず、自分主導で遂行したという小さな成功体験の積み重ねが、やりがいにつながるのではないでしょうか。」 若いうちから、「自分にしかないスキルやバリュー」があるのだろうか。 ぼくら昭和の世代は、欽ちゃんに惹かれてしまうのだが…。 |
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