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2024.08.18 Sunday
20億回
生物学的には、だいたい哺乳類の心臓は20億回打ったら終わり、ということだ。
たしか、「ゾウの時間、ネズミの時間」という本にもそんなことが書いてあったと思う。 人間の心拍数の平均はだいたい1分間に60回から70回程度ということだから、65回として心臓の寿命の平均値は307,692,308分になる。 これを60で割って、512,820時間、日に換算するために24で割って、21,367日、年に換算するために365で割ると、58.5歳となる。 哺乳類といっても、人間は別だと言われているらしいが、まあ60歳くらいというのは以前の定年の年齢だから、妥当なのかもしれない。 こないだ見た記事では、遺伝子の修復の能力が高いと良い、というようなことだった。 科学の進歩がどうなるのか、この分野は倫理的なことも絡んでややこしい。 そもそもなぜ細胞の分裂が止まるのかということも謎らしい。 認知症の母の老いを見てきて、老いて生きていくことのしんどさを知った。 母は20億回はるかに超えて生きたが、最晩年はしんどかった。 ぼくは幸い動脈硬化もあるし、脳梗塞もやったことがあるから、血管系の不具合で死ぬと思う。 一番憂慮するのは、中途半端に生きた時。 どこかが麻痺して、動けないとかいう場合だ。 そうならないことを祈るが、そんなに健康的な生活をしているわけでもない。 人間、そんなものだ。 実際に起ってみないと、わからない。 結局、死ぬまで生きないと仕方がない。 |
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