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2024.08.09 Friday
ブラッシング
ギターのテクニックで、ブラッシングというのがある。
これは一つの音を出すときに、近くの弦をミュート(消音)して、それと一緒に弾くというやり方。 ブラシでなでるように弾く、という感じでブラッシングというのだろう。 こないだのレッスンでは1弦の人差し指でのブラッシングのやり方をどうするか、という質問をした。 先生は長年やっているので、自然にできるのだが、右手と左手のミュートのコンビネーションができる。 1弦の人差し指で押さえた時のミュートは一番難しい。 押さえた指の後ろ側のミュートは楽だが、手前は鳴らしている弦をミュートせずに他の弦をミュートするので難易度が高いのだ。 結局、どうしても難しければ、2弦にずらして小指で押さえるしかないということになった。 なるほど。 ギターは同じ音がいろんな場所にあるから、そういうことができるのだ。 ブラッシングは特に歪ませた音を出すときによく使われる。 ぼくはあまり歪んだ音を出さないので、今まであまりそういうテクニックは知らなかった。 でも、先生がソロを弾くときに、ソロの入りや、ヤマ場でそういう音を出す。 ブラッシングで弦をはじいて、その音を目立たせるのだ。 ヘビーなロックやメタルなどが好きな人たちは、ギターは歪ませて使う。 歪ませるといっても、ランクがある。 歪みの小さいものから順に、クランチ、オーバードライブ、ディストーション、ファズ、メタルというようなエフェクターがある。 そういうものを使って歪ませたり、アンプによってはボリュームとドライブというのつまみがあって、そのドライブを上げて歪ませるというやり方もある。 歪ませると、音が伸びやすい。 最初は真空管のアンプを使って、歪ませていたらしい。 ぼくはそれには詳しくないが、フェンダーなどの老舗がそういうアンプを出していた。 マーシャルというアンプメーカーは大口径のスピーカーをいくつも積んで、音が出せる。 ドームで演奏するときなど、あんなのを使うのだろう。 先生のお勧めはIbanezのチューブスクリーマーというエフェクターだった。 これはクランチで、ボリュームを下げておいて、かけっぱなしでもいいという。 音が立つ、ということだ。 歪みの世界も、結構深い沼みたいなものだろう。 ジャズギターはクリーントーンだが、クランチからディストーションあたりはポップスでもよく使われる。 だから、一応やってみようかな、という気になった。 おおかたのギターソロは歪んだ音だ。 クリーンな音で弾いておいて、ソロになるとペダルを踏んで歪んだ音にする。 それは見ていてかっこいい。 この年になって、歪みに目覚めた。 |
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