考えたこと2

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学術会議は役立たず
何度か書いた話題だが、もう一度書く。
ツイッターに出ていたが、日本学術会議の役割は主に4つある。

・政府・社会に対して日本の科学者の意見を直接提言
・市民社会との対話を通じて科学への理解を深める
・地域社会の学術振興や学協会の機能強化に貢献
・日本を代表するアカデミーとして国際学術交流を推進

これを見るに、日本学術会議は今回の処理水の放出について、果たすべき役割があったのではないか。
世界の国々が認め、IAEAが立ち会っている処理水の放出に関して、風評加害を食い止めるのが「日本の科学者の仕事」ではないのか。
今回の放出に関して、日本学術会議からはなんのコメントもない。
国連が報告書を出したときすら、なんの意見もなかった。

彼らが唯一放射能や原発について最近出しているのは2015年の「高レベル放射性廃棄物の処分に関する政策提言−国民的合意形成に向けた暫定保管」というやつだけだ。

これはこれで必要だったのかもしれないが、放射能の科学をもっと啓蒙して、マスコミや一部のホラ吹きの「専門家」たちの言いたい放題であった時に、科学的な視点でコメントできたのではないか。
それによって、不要な自主避難をもっと少なくすることもできたのではないか。
そうすることが科学を学んだ者の義務だと思う。
本当に役に立たない会議体だ。

今からでも遅くはないから、建設的なコメントを出すべきだと思う。

それもできないのなら、やはり学術会議は役立たずだ。
国の予算など使う必要はない。

解散すべきだ。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 19:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
風の果て 藤沢周平
上下2冊の時代小説。
藤沢周平の得意な、お家騒動というか、上層部の派閥争いの小説。
この本は母が中古で買ったものだと思う。
定価は420円だが、裏表紙に鉛筆で300円と書いてあった。

この当時の文庫はだいたい8.5ポイントの字で印刷されている。
今のものは9.25ポイントだそうだ。
今ならもっと分厚くなっていただろう。
ちょっとページが茶色に変色しているが、読み出すと気にならない。

出だしは、主人公の現在から始まる。
そこからすぐ、子供時代に戻り、同じ道場に通う5人組の話になる。
ところどころで、今と過去が入れ子になっている。
なぜわかるかというと、名前が変わるからだ。

5人の中で主人公は正義感の強い、隼太という少年。
江戸時代には次男、三男は婿に出るか、厄介者になるしかなかった。
隼太は婿に出て、藩の要職まで上りつめる。
その縦糸と、5人の仲間がどうなっていくかという横糸がこの物語を作っている。

藤沢周平の筆力はすごい。
まるで江戸時代に武士として仕事をしていたようだ。
それも架空の藩だ。

結局栄華を極めても、ある意味若い頃の夢を捨てて、虚しさが去来する。

もう老境になった身には、染みる小説だった。



| hdsnght1957kgkt | | 10:50 | comments(0) | trackbacks(0) |