考えたこと2

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スクープ 今野敏
これも実家から持って帰った本。
今野敏という作家は、2時間ドラマの警察モノで知ったが、ずっと前から書いていた人らしい。
拳法モノやSFなども書いていたと解説にあった。

これは2009年の作品。
字が大きくて、老眼には楽だ。
藤沢周平の地の文が多いものと比べると、やはり会話が多くてイメージ的には半分くらいの量。
1センチ位ある本だが、半日で読み終わった。

スクープという題名でわかるように、記者が主人公。
はぐれもののテレビの「ニュースイレブン」という11時の番組の記者だ。
上司の言うことはほとんど聞かず、会議には遅れる問題記者だが、スクープはモノにする。

連作短編集だ。
主人公の記者が解決する事件が7作。
いずれもスピード感があって心地よい。

単にマスコミの記者としてスクープを追っているのではなく、当事者の気持ちになって追いかける、という感じ。
物珍しいから、受けるから、という記者根性ではない。
そこが好ましい。

でも、そういう素振りは全く見せず、世の中をシニカルに生きているというポーズだ。

こんな記者が多ければ、世の中もう少し良くなると思う。

今野敏もまだまだたくさんあるぞ。




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