考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< June 2016 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
人生の時間
いつ頃から実感し始めたのかは忘れたが、年をとると時間が早く流れる。
何度かここにも書いた覚えがある。
それを数学的に説明した記事を見つけた。

それによると、体感時間の速さは「それまで生きてきた期間の比で表される」、ということだ。
引用すると、

「フランスの哲学者ポール・アレクサンドル・ルネ・ジャネ(1823-1899)は、この人間の時間の感じ方を考察しました。そして、次のように結論づけました。
 人間にとって現在という時間の感じ方は、これまで生きてきた時間との比として感じている。
 例えば、10歳の少年の1年間は、それまで生きてきた10年に対しての1年つまり10分の1と感じているということで、60歳の大人の1年間は、それまで生きてきた60年に対しての1年つまり60分の1と感じているということです。
 60歳の大人の1年は10歳の時の1年の6分の1に短くなったと感じているということです。」

これは納得できる。
10歳のころ、一年は長かった。
小学校4年の時。毎日同じように小学校に通っていたが、一学期の4ヶ月は24ヶ月分、とは長いような気もするが、それくらいだったかもしれない。
個人差はあれ、比で考えるというのは正解だ思う。

ぼくは人生のイベントの密度というようなもので考えていたが、こっちの方が合理的だ。

途中は省いて、日本人の平均寿命を死ぬ時とすると、時間が半分になるのは19歳ということだ。
80歳ちょっとまで生きるとすると、折り返し点は19歳!
なんと早いことではないか。

たしかに自分の思い出を考えてみると、19歳あたりを折り返し点として、まあ30歳代後半くらいまでのものが大半を占めるような気がする。
ここ20年位のことは事実としてはだいたい覚えているが、みずみずしいという感覚はない。
そう思うと、人生の半分は19歳、というのもあながちオカシイとは言えない。

人間を形作るのは幼少期から青年時代の経験だろう。
何事も初めてのものが自分の糧になる。
その時代にできるだけたくさんの経験をする方が、人生が豊かになるような気がする。

できるだけ体感時間を長く生きるためにはどうすればいいのだろうか?
記事の作者は書いている。

「では、どうすればいいのでしょうか。そのカギはジャネの法則の中に見つかります。そもそもこのモデルは、人生の瞬間瞬間で、それまでの人生と対比し続けることが前提になっています。
 私たちは知っています。何かに打ち込んでいる時には時間を忘れてしまっていることを。そうです、瞬間だけを感じて、いや瞬間という時間さえも忘れてしまう時があります。
 それまでの人生と比較しない瞬間をたくさん生きるならば、この計算結果は成り立たないということです。」

そういうことなんだろう。
何かを探すよりも、目の前のことを一生懸命やるほうがいい。

商売柄キャリアについて考えることが多いが、キャリアというのは日夜考え続けるものではない。
節目節目で考えるべきものだろうと思う。
自分の将来について一生懸命考えるのはいいことではないか、という人もいるかもしれないが、そんなことばかり考えていては目の前のやるべきことがお留守になるよ、と思う。

人には「今」しかない。
過去は生きてしまったし、未来は今生きれない。
だから、今目の前のことを、頑張りましょうということだ。

ジャネの法則は正しい。
でも、それを覆せるような毎日を送ることは可能でもあると思う。



| | 考えたこと | 23:43 | comments(0) | trackbacks(0) |
Youtuber
Youtuberになりたいという小学生が多いという記事が何となく心に引っかかっている。
それもあって、Youtubeの広告について書いてある記事を調べてみた。

それによると、今やYoutube上の動画はすごい量になっているらしい。
調査した人がいて、今のYoutubeの動画の量は21億件ほどとのこと。
動画をアップして、広告を入れて、見てもらえたらお金がもらえる。(もちろん、広告を入れないという選択も可能だし、著作権を犯しているものは広告が入れられない)
一生見続けても、全部の動画を見ることはできないレベルだ。

だいたい、1再生で0.1円ということがネット上に書いてあった。
1万回再生してもらっても、1000円ということだ。
まあ、普通の人が普通に撮って見てもらおうとしても、金儲けにはならないだろう。

しかし、Googleはどこにそれを置いていて、どうやってバックアップしてるんだろう、と思う。
管理のコストは膨大だと思うが、利用はタダだ。
もちろん、広告が入るから、無料になるんだろう。

ぼくはネコ動画をよく見るが、再生中に動画の下の部分に広告が入ることが多い。
そういえば漫才の動画は所属プロが流しているものは入るが、テレビの録画を流しているものも多く、それは著作権違反だから広告は入らない。

出てくる広告は、動画でなくても、動画の右側に広告が出たり、再生中に一部分に出たりもする。
5秒後にはこの広告はスキップできます、というものもあるし、それができないのも時々ある。
そういうのを平均して、1再生0.1円で計算しているのだろう。

一方で、広告を出したい業者にはターゲッティングということができる。
Youtubeのページを見ると、こう書いてあった。

「YouTube ではさまざまな方法でターゲットを設定できるため、ご自分のビジネスに合ったユーザーに広告を表示することができます。設定できるターゲットの種類は、年齢、性別、地域、興味、関心などです。」

どうせなら、広告費を安くして、効果は上げたいのが広告主の考え。
それを実現するのが、ターゲッティングだ。
若い人向けの製品やサービスの宣伝なら、若い人だけに見せるようにできる。
テレビのように不特定多数に一斉にやることのムダを省けるというわけか。
よく出来た話。

そういえば、Youtubeを使う時にはGoogleアカウントを登録する必要があり、性別や生年月日、住んでいるところなどを入れるから、その情報の見返りに無料で見せてもらうというリクツになる。
なるほど、あの広告は人によって違うのか…。
仕組みを考えた人はエライと思う。

そういう中で、Youtuberになるのはどれくらいの率かというと、そういう調査もあった。
もちろん、Youtuberになろうとすると、再生回数を増やさないといけない。
つまり、再生回数の多い動画がどれくらいあるかということだ。

調べた人がいて、Youtube上の動画の上位1%の再生回数が全体の93%を占めると推定されている。
結局、個人で上げている動画で再生回数の多いものは1%もない、ということだ。
そういえば、NASAなどの公的機関がYoutube上に上げている動画は、広告は入らないのがほとんどだからなあ。
組織ではなく、個人ということになると、1%くらいという数字になるのだろう。

でもまあ、21億の1%というと、2100万。
一人が200件の動画を上げているとすると、だいたい10万人になる。
それが全世界での値。
今のインターネットの人口は31億と言われているから、0.003%。

最近のネコ動画はロシア語や中国語のサイトも多いから、母集団となる国は相当増えているだろう。
やっぱり、ハードルは高いということか。

プロのスポーツ選手よりはハードルが低いかもしれないが、成功が難しいほど憧れるという法則があるとすると、「なりたい職業はYoutuber」というのもアリかもしれない。



| | 考えたこと | 00:31 | comments(0) | trackbacks(0) |