考えたこと2

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フィンガーピッキング
今、レッスンでブルーヘブンというシナトラの古い曲をやっている。
ブルーヘブンというと馴染みがないが、「狭いながらも楽しい我が家…」とエノケンが歌っていた曲。
シンプルな曲だが、コードはわりと凝っている。

先生はいろんなアレンジで弾くのだが、カントリー風にやるとこんな感じ、ということでフィンガーピッキングで弾いた。
懐かしい奏法だ。
ぼくがギターを始めた頃、PPM(ピーター・ポール&マリー)という3人組が有名で、パフがフィンガーピッキングの代表曲。
日本では高石ともやとか、高田渡、遠藤賢司などがよくやっていた。

「当時はフィンガーピッキングができたら一人前っちゅう感じでしたなあ」と先生が言う。
事実、そんな感じだった。
うちの息子たちはギターをやるが、フィンガーピッキングは通らなかった。
そういえば、今のアレンジでフィンガーピッキングが聞こえる曲はほとんどないと思う。
もうその言葉自体が死語になったのかな。
80年代はフォークだけでなく、アイドルの流行歌でも使っている曲がたくさんあった。

「サイモンとガーファンクル以降、減りましたなあ」とぼくは答えた。
ポール・サイモンはフィンガーピッキングの達人だ。
「4月になれば彼女は」とか、「フィーリン・グルーヴィー」とか…。
当時は耳コピなどできず、譜面が載っている雑誌を買って覚えたものだ。

その流れでピックで弾くストロークの話になったが、先生はアリスの「今はもう誰も」が最初の曲だ、と言っていた。
この曲、アリスがやって流行ったが、その前のウッディー・ウーのキーがCのやつだ。
ぼくは「戦争を知らない子供たち」だった。
サビ終わりのFからF#、Gと上がっていくのがかっこよくて、みんな弾いていたと思う。

そんな歌を弾いていた世代ももう還暦を迎える年齢。
先生とぼくは同じ年齢だ。

ギター一筋で生きてきた先生は、何でも弾けるスゴイ人だ。
寡黙な人で、あまり余分なことは話さないのだが、昨日はそんな話になった。
同じ時代を生きてきて、ぼくとはだいぶ違う。
羨ましいとは思わないが、あれだけ弾けたら気持ちいいだろうなあ、とは思う。
若いころはロックをやっていたが、今はガット・ギターをもっぱら練習している。

先生のレベルに少しでも近づけたらと思うが、ムリだろうなあ。

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