考えたこと2

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人生の時間
いつ頃から実感し始めたのかは忘れたが、年をとると時間が早く流れる。
何度かここにも書いた覚えがある。
それを数学的に説明した記事を見つけた。

それによると、体感時間の速さは「それまで生きてきた期間の比で表される」、ということだ。
引用すると、

「フランスの哲学者ポール・アレクサンドル・ルネ・ジャネ(1823-1899)は、この人間の時間の感じ方を考察しました。そして、次のように結論づけました。
 人間にとって現在という時間の感じ方は、これまで生きてきた時間との比として感じている。
 例えば、10歳の少年の1年間は、それまで生きてきた10年に対しての1年つまり10分の1と感じているということで、60歳の大人の1年間は、それまで生きてきた60年に対しての1年つまり60分の1と感じているということです。
 60歳の大人の1年は10歳の時の1年の6分の1に短くなったと感じているということです。」

これは納得できる。
10歳のころ、一年は長かった。
小学校4年の時。毎日同じように小学校に通っていたが、一学期の4ヶ月は24ヶ月分、とは長いような気もするが、それくらいだったかもしれない。
個人差はあれ、比で考えるというのは正解だ思う。

ぼくは人生のイベントの密度というようなもので考えていたが、こっちの方が合理的だ。

途中は省いて、日本人の平均寿命を死ぬ時とすると、時間が半分になるのは19歳ということだ。
80歳ちょっとまで生きるとすると、折り返し点は19歳!
なんと早いことではないか。

たしかに自分の思い出を考えてみると、19歳あたりを折り返し点として、まあ30歳代後半くらいまでのものが大半を占めるような気がする。
ここ20年位のことは事実としてはだいたい覚えているが、みずみずしいという感覚はない。
そう思うと、人生の半分は19歳、というのもあながちオカシイとは言えない。

人間を形作るのは幼少期から青年時代の経験だろう。
何事も初めてのものが自分の糧になる。
その時代にできるだけたくさんの経験をする方が、人生が豊かになるような気がする。

できるだけ体感時間を長く生きるためにはどうすればいいのだろうか?
記事の作者は書いている。

「では、どうすればいいのでしょうか。そのカギはジャネの法則の中に見つかります。そもそもこのモデルは、人生の瞬間瞬間で、それまでの人生と対比し続けることが前提になっています。
 私たちは知っています。何かに打ち込んでいる時には時間を忘れてしまっていることを。そうです、瞬間だけを感じて、いや瞬間という時間さえも忘れてしまう時があります。
 それまでの人生と比較しない瞬間をたくさん生きるならば、この計算結果は成り立たないということです。」

そういうことなんだろう。
何かを探すよりも、目の前のことを一生懸命やるほうがいい。

商売柄キャリアについて考えることが多いが、キャリアというのは日夜考え続けるものではない。
節目節目で考えるべきものだろうと思う。
自分の将来について一生懸命考えるのはいいことではないか、という人もいるかもしれないが、そんなことばかり考えていては目の前のやるべきことがお留守になるよ、と思う。

人には「今」しかない。
過去は生きてしまったし、未来は今生きれない。
だから、今目の前のことを、頑張りましょうということだ。

ジャネの法則は正しい。
でも、それを覆せるような毎日を送ることは可能でもあると思う。



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