考えたこと2

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タイピスト
朝のドラマを見ていて、今の小学1年生の6割は、現在存在しない職業につく、という調査結果があったのを思い出した。
主人公は当時女性でも給料が高いと言われていた和文タイピストになる。
時代は五・一五事件のあった年くらいだから、1930年代前半。

和文タイピストは2000文字以上の文字が盤面に並んでいて、そこから文字をさがして一文字ずつタイプする、という仕事。
たしか1980年代、免許の書き換えの時に見たことがある。
もう今は歴史的遺物としてしか、価値はないだろうなあ。

なぜ、清書をするためだけにこんなものを使うのかと思っていたが、今回テレビで初めて理由がわかった。
和文タイプは中にカーボン紙(これも若い人はわからんだろうなあ)が入っていて、一度に5枚も複写できるという機能があったのだ。
清書兼複写という両方の機能を持っていたからこそ(複写目的で)普及したのだろう。

その和文タイピストが当時の花型の職業で、高給取りだった、ということだ。
今から80年ほど前のこと。
Wikipediaによると、1915年に発明されたということだ。
1980年代にワープロが普及して急速に姿を消したということだから、60年ちょっとの命だった。

でも、複写目的で言うと、1950年代に青焼きの複写機ができて、和文タイピストの需要はだいぶ減ったと思う。
需要が減るから給料も下がっただろうなあ。
となると、高給取りだった時期は20年ちょっとだったのかもしれない。
当時はタイピストの専門学校もあったし、その教師という仕事もあったらしいが…。
機器が進むと、職業がなくなる、という実例だ。

そう考えると、目先のことを考えて職業を選んでもどうなるかわからない、ということになる。
今の小学1年生が…、ということも、あながちウソではない。
パソコンができ、ネットワークがつながって、仕事のやり方はだいぶ変わった。
2000年代以降は社会の移り変わりが早くなったと思う。

経理で計算をする仕事はほとんどいなくなった。
各グループで伝票処理などをする庶務の仕事もほとんどいなくなった。
進んだ会社では紙を配るという仕事はほとんどなくなった。
いわゆる「事務」と呼ばれる仕事は大きく変化したと思う。

レジはバイトでもできるようになったし、銀行の通常業務はATMで充分だ。
証券会社もネット証券の時代だし、自動車保険もネット保険の時代。

やっぱり教育が変わる必要があるんだろうなあ。

どんな世の中になっても通用する、人間の知恵みたいなものを重視しないといけないような気がする。

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