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2016.03.19 Saturday
サイバーコマンド
アメリカのIS(イスラム国)に対する戦いは、新たな展開を見せているらしい。
ウォール・ストリート・ジャーナルに記事があった。 なんでも、新たなデジタル兵器を使ってISの能力を無力化するとのこと。 だんだんアメリカも本気を出してきた。 この裏側にはISのメディア戦略があると思う。 今はISといえども、ネットで世界中に宣伝できる時代。 実際ISは動画を使って戦闘員を募ったり、テロを奨励したりしている。 アメリカ国内でもそれに絡んだテロが起きている。 また、ネットさえあれば、離れていてもコミュニケーションがとれたり、部隊に指示を出したりできる。 第二次大戦の頃からは考えられないほど、通信手段は多様化し、発展した。 それをISが使っているということだ。 最新の兵器は最新の部隊が使う。 サイバーコマンド、という専門部隊。 いかにもオタク風の若い人たちがやっているんだろうか。 実際に現地に行ってやっているんだろうか。 それともアメリカの何処かでやっているんだろうか。 記事ではシリア国内で行われている、と書かれていたが…。 もちろん、資金の調達妨害などもあるだろう。 お金がデジタルになれば、サイバー攻撃の対象になる。 決済ができないようにしてしまえば、いくら口座にあっても払えない。 専用のデジタル兵器、というのはどんなものなんだろうか。 それをネットワークにつないだら、何かが起こるというようなものなんだろうか。 当然、ISが使っているサーバーに攻撃をかけ、ダウンさせるというようなことは可能だろう。 しかし、向こうも最新の機器を使っていれば、サーバーへのリクエストが増えた時点で、オカシイとわかるような機器もあるから、難しいのだろうか。 今はアメリカの企業であるフェイスブックやツイッター、グーグルがISの情報拡散に協力している(する気はないんだろうが)という状態。 こういうのを真のグローバル化というんだろう。 ネットの上には国境はない。 だからこそ、難しい。 今の時点でサイバー攻撃を明らかにしたというのは、政治的な意図もあるということだ。 ヨーロッパの移民の問題もあり、アメリカも中東の平和を早期に実現しないといけない。 もともとアメリカの軍で、戦争が起こっても通信が遮断されないという目的で作られたインターネットだから、断ち切るということは難しいのかもしれない。 だからこそ、新たなサイバー兵器ということだ。 どんなものかは明らかにされないだろうが、サイバーワールドでも目に見えない戦争が起こっている。 新しい戦争の形だ。 |
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