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2016.03.27 Sunday
スマホ世代
今の若い人たちはスマホの方がパソコンより得意になってきたらしい。
それ自体は別にかまわないが、職場で困ったことになっている。 数年前の新入生から、パソコンのタイピングが片手でしかできない人が増えたとのこと。 大学は最近までノートパソコンを買わせていたが、パソコンの世帯普及率が上がり、ブロードバンドも一般的になって、大学推奨のパソコンを買わせないところも増えてきた。 そこには、高校までで情報教育がなされている、ということもあった。 しかし、実態は情報の授業が入試に役立たないという理由で、実質的に履修漏れしていたり、そもそも情報の授業を教える先生がいない、ということでやれていないという状況だ。 中高が文科省が言うとおりにやっていない一方で、大学はもう済ませているはず、という考えで授業を必修でなくしたり、ノートパソコンを買わせないというような状況になった。 そのつけが回ってきている。 今の25歳から上くらいは、まだ中高でスマホがなく、携帯電話では今ひとつコミュニケーションが取りにくいので、パソコンのキーボードを触らざるを得なかった世代。 しかし、そこから10〜20代前半はスマホネィティブだ。 フリック入力も現れ、通信アプリもどんどん進化した。 記事によると、「東京大学の橋元良明教授による15年の調査で、ネットをする際に「モバイル端末(スマホか携帯)だけ」を利用する人は10代で33.6%、20代で30.1%もいた。「若者はスマホで多くの用が足りてしまうため」とみている。 日本の若者のパソコン離れが米国などより進んでいることを示す調査結果もあり、企業にも影響が広がり始めている。NEC子会社のNECネクサソリューションズ(東京・港)は昨春、新入社員向けにタイピングの研修を始めた。「新人のタイピング速度が遅くなっている」という社内の声がきっかけだった。」とのことだ。 アメリカはタイプの文化があり、なかなかスマホにはいかないだろう。 教育用のクロームブックという安価な選択肢もある。 だいいち、ぼくが見たアメリカ人はあまりテキストメールを使わない。 ボイスメールを使う。 その方がニュアンスも伝わるからだろう。 打たなくても済むし…。 日本では、パソコンでワードの使い方がわからないとか、コピペのやり方がわからないとか、半角変換のキーがわからないとかいう状況になっている。 そう簡単には企業のPCはなくならないと思う。 若者の間にデジタル・デバイドが起こっている。 当分は、やっぱりパソコンが使えたほうがいいぞ。 |
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