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2016.03.30 Wednesday
神山町
消費者庁が徳島に移転するという案が出ている。
それも、徳島県の神山町が候補ということだ。 河野消費者担当相が乗り気だという。 にわかに徳島県神山町がスポットを浴びた。 毎日新聞によると、「神山町は自然が豊かなうえにインターネット環境が充実しているため、首都圏のIT企業などが2010年ごろから業務の一部を「サテライトオフィス」として移転しており、これまでに十数社が進出している。」とのこと。 文化庁の京都移転も決まりそうだし、省庁の移転が動き出した感がある。 地方はどんどん人口が減り、限界集落化していくから、それを食い止めようと思うと、何らかの機能を持たさないといけない。 省庁の移転というのは、限界集落化を防ぐという意味では妙案だ。 徳島新聞の社説では賛成の意見を書いている。 しかし、共産党や日弁連は消費者庁の機能が果たしにくくなるということで反対している。 ま、今あるモノを移すとなると賛否両論あるだろう。 受け入れ側は地方創生という看板を上げているのなら、移すべきだと言うし、今そこにあることが便利だという団体は反対するに決まっている。 もともと、地方創生で出てきた役所移転の話だ。 不便になるのはわかっていたことだろう。 それでも、地方を活性化するためには民間に頼っていてはダメだということで出てきた案だと思う。 基本的には、東京に集中したほうが便利だ。 ITを使えば、どこでも仕事できる、というのはよく言われる。 でも、そういう時に引き合いに出されるのはシリコンバレー。 どうして、コンピューターの関係者が集まっているのか、ということだ。 やっぱり肝心なことはテレビ会議やIT経由ではやりにくい。 顔を見てやらないといけない。 どれだけ、そういう機能が消費者庁に必要か、ということだろう。 しかし、徳島市ではなくて、神山町というのがなあ…。 どうも、このままいくと、東京にも機能を残して出張所を作るというような話になって、そちらが結局生き残るという形だけの移転になりそうな気もする。 それなら最初からやらないほうがマシだろう。 やるなら本気でやる、やめるならスパッとやめる、で無駄なお金は使わないでほしいと切に願う。 |
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