考えたこと2

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Dr.モーガンのNY事件簿
こないだ第一シーズンが終わったのだが、ドクター・モーガンのニューヨーク事件簿というドラマシリーズがある。
この主人公、モーガンは不老不死という設定。永遠に30代。
死ぬたびに、生き返る。

死ぬと死体が消えて、裸で川底から上がってくるという設定。
ドラマでは何歳か忘れたが、1800年代から生きていると思う。
このドラマを見ていると、自分だけが年もとらず死ねないとなるとややこしいなあ、と思わされる。
よく出来た脚本だ。

昔結婚しているのだが、もちろん奥さんは年をとって、容姿が衰え自分のもとを去っていく。
息子はもう自分の倍くらいの年齢。
その息子から父さんと呼ばれている。
そういう過去を持っているから、自分が不老不死だということを誰にも言えない。

一度目の結婚?では不老不死だということを妻に打ち明けて、精神病院に入れられた。
そこで殺してもらってようやく脱出する。

だから、なかなか自分のことを話せない。
最終回では、息子に自分もいつまでも生きているわけではないから、だれか支えてくれる人を見つけて打ち明けろ、と言われている。
なんともオカシイというか、物悲しいシチュエーション。

彼は検死官の仕事をしている。
さすがに長いこと生きているだけあって、いろんな事に詳しい。
昔のことをよく知っていて、長生きして勉強すればかしこくなるんだなあ、と思う。
何と言っても経験の量が違う。
普通の人が数十年で終わるところを、百年以上やっているんだから詳しいに決っているが、回りの人はわからない。
経験知というのは大きい。

このドラマを見ていると、普通に死ねることが幸せだと思えてくる。
今の人生は80年くらいで死ぬことが前提。
その暗黙の前提の中でいろんな事が決まっている。
そういう中で不老不死だと生きにくいということだ。

このドラマ、残念ながらシーズン1で打ち切りになった。
キャストの都合だったのか、ギャラが合わなかったのか、人気がなかったのか、わからない。
ひょっとしたら、キリスト教的にダメだったのかもしれないなあ。

面白いドラマだったが、本国では人気がなかったのか。

残念だが、生きることは死を前提にしているということを確認させられたドラマだった。


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