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2016.03.23 Wednesday
Facebook離れ
日経MJが昨年実施した「第4回ネットライフ1万人調査」によると、フェイスブックの利用率減が目立つとのこと。20代と30代が、それぞれ前年比7.5%、4.9%の減少となっているらしい。
その理由を尋ねると、他人の人生が充実していることを見て、「疲れた」とか「イラッとする」とか思うかららしい。 ま、もともとそういう人はたくさんの友達とつながっている人だろう。 だから、Facebook上では友達でも、実際には他人という表現になる。 もともとの友だちが投稿したものだけでなく、友達が「いいね」したものも、自分も見ることになるから、それも見てしまうということだ。 だいたい「いいね」するものは、「どっかにいって美味しいものを食べた」とか、「こんないいことがあった」とか、「こんないい景色があるぞ」とかいうものになる。 よく、友達の数が3桁という人がいるが、その人のFacebookのタイムラインなど、どうなっているんだろうか。 どこかで一度会って話をしただけで、Facebookのアカウントを交換したりして友達にならないと、そんなに増えないだろう。 明らかにリアルな友達の数を超えている。 見るのも大変だ。延々とタイムラインが続く。 何百人かの友達がいて、そのうち何人がFacebookのヘビーユーザーかはわからないが、ヘビーユーザーが何十人かいただけでもすごいことになるんだろう。 ぼくなどは友達は5人ほどで、ヘビーユーザーはいないから、通知も少ない。 前の職場では、出張に行くたびに写真を撮ってアップする人もいた。 ああいうのを見せられたら迷惑だろう、とぼくなら思う。 そういう若い人が増えてきているというのが調査結果らしい。 まあ、そうだろうなあ。 特に熱心にやっていて、友達が多い人とか、職場でFacebookのアカウントが知れてしまって、みんな友達になったりしていると、義理で「いいね」を押さないといけない人は大変だ。 最近は「ひどいね」とか「かなしいね」というボタンが増えてバリエーションが増えたから、余計に大変になったと思う。 リアクションを選ばないといけない。 まして、自分が投稿したものに「いいね」してもらおうとすると、普段から「いいね」しておかないといけない。 若い人たちがうんざりする気持ちもわかる。 実際、Facebookを使っていて、鬱陶しいのは「友達かも」というのが勝手に、それも頻繁に表示されることだ。 そこに確かに知った名前があるのは間違いないのだが、あれはひどい。あんなのジャマだ。 まあ、これを便利だと思う人もいるのかもしれないが…。 繰り返し、何度も何度も表示される。 まるで友達が少ないとダメみたいに表示する。 うるさい、ほっといてくれ、と言いたくなる。 そういう人たちも増えているんだろう。 一方で、60代以上の利用率は年代別で一番高いらしい。 もう仕事が暇になったら、そういうのもいいんだろう。 実際、そんなに更新しないし、「いいね」も押さないんだろうなあ。 世界に広がる、この「友達至上主義」は何とかならないか。 それがあらたなイジメを発生させたりしている。 個人主義が行き渡った欧米ではいいだろうが、和を以て貴しとなす日本では文化が違う。 ザッカーバーグもそこを考えてほしかった。 |
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