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2016.03.03 Thursday
選ばなかったこと
こないだ見た映画で言っていた言葉。
恋人と別れて仕事を選んだ主人公が、仕事の虚しさを感じて、別れた恋人を思い出し、後悔する場面。 エアラインに憧れて田舎から出てきて、必死に勉強し、せっかくのチャンスをつかまないわけにはいかなかった。 でも、今となっては選ばなかったことの方が大事に思える…。 人生は選択の連続だ。 いろんな可能性があったが、自分で選択して今の自分の人生がある。 選べたのは一つの道だけ。 それ以外は選ばなかったことだ。 もちろん、選べなかったこともある。 いろんな条件や制約があって、決まった部分のことだ。 でもそれは考えても仕方がない。 もっと過去にさかのぼれば選べたかもしれないが…。 後悔が大きいのは、選べたのに選ばなかったことだろう。 結果的に、それが少ない人は満足した人生を過ごすのかもしれない。 しかし、過去は考え方を変えれば変えることができる。 たしかに事実は変えられないし、変わらないが、それを自分がどう思うか、どう捉えるかで解釈は変わる。 選べたのに選ばなかったというのは、変えられない事実。 でも、なぜそれを選ばなかったのかという意味は自分で考えること。 選ばなかった理由は自分で後から変えられるのだ。 老年の人生はそういう過去の組み換えを行う時間でもあるのだろう。 そうやって、自分に納得する時間が老年かもしれない。 |
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