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2016.03.12 Saturday
ゴルフ場
亡くなった父はゴルフと麻雀が趣味だった。
典型的な昭和ヒトケタのサラリーマン。 麻雀は最後の入院をする直前まで、テレビゲームでやっていた。 ゴルフは40代後半から始めたと思う。 一時は休みのたびに朝早くから行っていた。 70歳を過ぎて身体がついていかなくなるまでやった。 ゴルフ場バブルの前に宝塚の狭いコースの会員になっていて、年をとってからはもっぱらそこに行っていた。 ぼくはゴルフは全くやる気もなかったし、腰も痛かったので、やったことはない。 1980年代からゴルフはサラリーマンの楽しみになった。 営業ともなれば、接待ゴルフでやらないわけにはいかなかった時期だ。 ぼくは入社してしばらくは寮生活をしたが、当時の独身寮でも休みの日の朝など、ゴルフの素振りをしている先輩がたくさんいた。 今の新入社員たちはどうなんだろうか。 営業なら、酒、ゴルフ、麻雀あたりは付き合いでやらないといけない、という時代だったなあ。 今はもう接待費など削られて、それほどやらなくてもいいのかもしれない。 当時、アメリカでは日本のゴルフボール1個分の値段でコースが回れるということを聞いた。 まだゴルフボールの値段が高かった頃だ。 サラリーマンがやるには、ちょっと値段が高いスポーツだったと思う。 あの当時に比べると、今はやる人が減って、ゴルフ場も安くなった。 ゴルフ場入場者は1992年がピークで1億232万人、去年は8650万人とのこと。 ところがゴルフ場は2028だったのが、308コース増えた。 ゴルフをやる人は高齢者が多いんだろう。 これからどんどん減っていく運命だ。 一時は日曜日の昼は必ずゴルフ中継があったものだが、今はあまりない。 ケーブルテレビなどに移ったということもあるが、人気がなくなったんだと思う。 メガソーラーの発電所に変わったところもあるそうだ。 ゴルフ場という施設そのものが太陽光発電に向いているという。 売電価格と発電量によって儲けは変わるから、みんながみんな変わることもできないようだが…。 バブルの頃、ゴルフ場の会員権も驚くような価格で売買されていたが、今はそうでもないんだろう。 父の遺産で、その会員権があるが、残された家族は誰もやらない。 名義を書き換えたら、使えるのだが、だれかもらってくれないか…。 |
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