考えたこと2

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銀漢の賦 葉室 麟 文春文庫
NHKの時代劇でやっていたのが面白かったので、原作を買った。

江戸時代、月ヶ瀬藩というところの、どちらかというと貧しい武士、日下部源五と、家老の松浦将監という幼なじみの二人の運命を描いた物語。

テレビでは中村雅俊が日下部源五を演じて、なかなかよかったが、どうも原作ではイメージが違う。
もうちょっと堅いイメージだった。

時代小説というのは、ややこしいところがなくて、読みやすい。
しきたりとか、家とか、武士の守るべきものとか、そういうのは小さい頃から時代劇を見て覚えた。
そういう予備知識がないと、ひょっとしたらわかりにくいのかもしれない。

でも、そういう予備知識が共有されていると、物語は楽だ。

純粋に、人間の気持ちを描くのには、時代劇はぴったりだと思う。

この「銀漢」というのは、漢詩から出た言葉で「天の川」のこと。
物語の終盤で、源五が思う。

「銀漢とは天の川のことなのだろうが、頭に霜を置き、年齢を重ねた漢(おとこ)も銀漢かもしれんな」

その漢たちの物語。

残念ながら、ぼくはテレビの方が原作よりよかった。

でも、時代小説はいい。





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