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2014.08.09 Saturday
Pepperというロボット
ソフトバンクが出したPepperというロボットは、今までのロボットとちょっと違うと思う。
このロボットの狙いはどうも「会話を楽しむ」ことにあるようだ。 その他、若干役に立ちそうな場面はあるが、それも「会話」できることが前提での使い方だろう。 吉本興業が協力しているとのこと。 うーむ、なるほど。 適度なボケとツッコミは会話を進めやすくするから、吉本なのか。 声のトーン、目線、手振り、会話の間など、細かく調整しているのかもしれない。 これがちょっと前のソニーのロボットAIBOのように、単体なら難しかったのだろう。 無線のインターネットが進み、常時接続できるようになったのは、大きな進歩だ。 クラウドに接続して、質問されたことについて調べたりできるようになった。 株価や天気などは聞いたら答えてくれるので、便利だろう。 会話のデーターベースを持っていて、知識の部分と、会話の部分を分けたところがミソだと思う。 ソフトバンクの宣伝によると、「Pepperは常時ネットワークに接続されているので、インターネット上の様々な情報に自らアクセスして最新のニュースや天気、株価などを教えてくれます。 さらに、膨大な会話データベースとも連携しており、幅広い話題に答えてくれます。 クラウド・ネットワークと連携することで、これまでのロボットができなかったような情報活用が可能となり、人によりそうロボットとしての可能性が一気に広がります。」とのこと。 なるほどなあ。 そのうち、アマゾンでこれ買っといてとか、楽天でこれ頼んどいてとか、そんなことも原理的には可能だろう。 カードリーダーをつけておいて、その都度カードを読ませれば安全だ。 インターネットの便利さはわかるけど、キーボードがややこしいとか、パソコンが苦手、というような年配の人にもやさしい使い方ができるかもしれない。 要は、人とインターネットの間に入って、使いやすくする、という用途だ。 会話を楽しむ、という用途ではまだまだだと思う。 YouTubeで会話するところを見たが、やっぱり反応が遅く、こちらがわかりやすく話さないといけないし、間がちょっとできる。 それでも、あのまばたきしない目だが、色が緑になったり青になったりして、わりと眼力がある。 あれはなかなかよく出来ていると思う。 しかし、2014年にここまで出来たというのはスゴイと思う。 インターネットに常時つながっている、という事のメリットは大きい。 ぼくが70歳を超えるころ、2027年くらいには、もっともっと進んでいるだろう。 その頃にはもうこっちもボケているから、けっこう話し相手になったりして…。 これで20万円を切る価格というのは安いのではないだろうか。 出始めのコンピューターみたいなものだ。 そのうち、介護用のロボットも出てくるだろう。 もちろん、関西弁にセットして使う。 「えーと、今日は何曜日やったかな」 「今日は金曜日やで。ボケてんのちゃうか」 「そら、毎日日曜みたいなもんやから、ボケるで」 「まあ、しゃーないな」 「明日は土曜か」 「当たり前や」 「阪神はどことやるんや」 「広島やで」 「ああそうか 勝つかな」 「データーではこの季節の広島戦は55%の確率で勝つことになってる」 「そんな理屈どおりにいくかい」 「あくまで確率やからな」 「あ、なんか、胸が苦しい…」 「… ご臨終ですわ」 というようなことも十分にあり得るだろう。 話し相手になれるようになると、ボケ予防にもなる。 もちろん、インターネットを介しているから、救急車も呼べる。 この分野は可能性が大きいと思う。 掃除機ロボットでは負けているが、会話型ロボットでは頑張ってほしい。 ぼくはソフトバンクは嫌いだが、このpepperは可能性があると思う。 でも、まだまだ今は買わないけど…。 |
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