考えたこと2

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聡明な学長
こないだの日経の社説に、「聡明な学長ばかりならいいが」というのがあった。

文科省は教授会の位置付けを下げ、「改正法ではこれを限定し、教授会は「教育研究に関する重要事項」について学長が決定をする際に意見を述べる機関と位置づけた」と書いてある。
長年、教授会が大学改革を阻害してきたから、今回大なたをふるったというのが実態だろう。

ぼくが見たかぎり、教授会というのは労働組合みたいなものだった。
自分たちの利権、既得権を陰に陽に守ろうとする、そんな権利を行使しようとしているとしか思えないような会議体だ。
それは、学校教育法で定められているから、というのが根拠だったが、これが崩れた。
とにかくなんでも反対、俺は聞いてないぞ、などという意見が通る。
もちろん、もっとまともな教授会もあったかもしれないが、今回新聞等で見るかぎりは、そんな側面があるから、大学改革が進まないという阻害要因の方が多かったのだと思う。

どこの大学も、事務に聞けば「教授会」の逸話はいくつか出てくると思う。
オトナの社会では考えられないような逸話だ。
それらを防ぐためには、今回の学校教育法の改革は仕方がないものだろう。

私立大学の事務の人たちはたいがい「教授会」というと「あー」という反応だと思う。
この「あー」には、「しゃーないなー」という嘆きや「センセイのことだから」という諦めが込められていることが多い。
そういう慨嘆は日本中で聞くことができると思う。
私立大学は、すでに教授会の権限が制限されているところが多いが、それでもまだまだ嘆きはあるだろう。

実際、大学に関して、これほどまでに欧米に後れをとったのは、あまりにも保守的な教授会の存在が大きかったと思う。
要は変化に対しては「何でも反対」「とりあえず反対」というスタンスだからだ。
大学教授という「学問の自由」に守られた人たちが、その自由を履き違えている。
自由だからこそ、自らに厳しく、変化を受け入れなくてはならない時は、受け入れなければならない。

実際には、とにかく、自分たちがシンドくなる方向には反対だ。
組織として、よりも自分のことが大事。
まあ、組織に属しているという意識すら持っているとは言いがたい人たちが集まっているのだから、仕方がない。

でも、おおかたの「改革」というものは所属するメンバーに痛みを伴うものだ。
だから、意識が変わり、改革らしい改革になる。

今回の改正について、社説では学長の聡明さを心配しているが、そんなことはいっこうにかまわない。
学長が暗愚なこともあるだろう。
それなら、学長を交代させればよいだけの話。

今までの「教授会」という集団無責任体制を続けるよりはよっぽどマシ。
ダメだったらダメといって責任を取らせないと、反省すらしない。
いつまで経ってもオトナにならない。
だから、失敗したら失敗したでかまわない。
失敗を経験して、人はオトナになっていくのだ。

会社員と違って、少なくとも教授という身分が保証されているんだから。

ぼくはそう思う。



| | 考えたこと | 23:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
ギブソン
ギブソンというとフェンダーと並んでアメリカの、というか世界の2大ギターメーカー。
ソリッドタイプのエレキギターの基本の形を作った会社の1つだと思う。

一つはギブソンのレスポール。
もう一つはフェンダーのテレキャスター。
断っておくが、これはぼくの偏見だから、そのつもりで。

フェンダーは工業製品という感じで当たり外れがあまりなく、ギブソンはある意味「いい加減な」作りで、当たり外れが大きい(その分、当たった時は大当たり)という話を聞いたことがある。
たしかに、フェンダーのギターよりも、ギブソンのギターの方が工芸品の趣きがある。

例えば、ギターのボディとネックがまっすぐつながっていなかったり(13度の傾きがテンション等でベストらしい)、音を拾うピックアップもコイル2つをセットにしたハムバッキング(ノイズが少なく、出力が大きい)のタイプが使われている。

そして、ギブソンはセミアコースティックとかフルアコースティックという、ジャズなどで使われるタイプのギターもたくさん作っている。(昔の漫才師が持っていたギターといえばわかるだろう)
あれなどは工芸品の粋だ。色のバリエーションも多い。

そのギブソンが7月に東京に直営ショールームを開いたという。
そういえば、最近のギブソンは自動チューニングマシンの採用など、エレクトロニクス方面に力を入れている。(チューニングマシン自体はドイツの会社のOEMだが…)
フェンダーはアンプや電子機器の分野にも進出しているが、そこに追いつこうと頑張っている感じだ。

知らなかったが、ギブソンは日本のオンキョーに出資したり、ティアックを子会社化したりしている。
ティアックは録音機器などで有名な会社。
本業での儲けも新しいCEOの元で拡大しているらしく、鼻息が荒い。
日本発のギブソンブランドのエフェクターなど、出てくると面白い。

ショールームの写真を見たが、70種類のギターが飾ってあって、何台か弾ける状態になっている。

ギブソンとフェンダーの一番大きな違いは、やっぱりピックアップだ。
ギブソンのハムバッカーは音が太く、音圧がある。その分、ちょっと丸い音になる。
フェンダーのシングルコイルのシャリシャリした、軽めの音とは明らかに違う。

ぼくは最初はハムバッカーだった。グレコという会社の、レスポールモデルが最初のエレキギターだった。コイルが1つより2つの方がいい、と単純に思っていた。実際にノイズが出ないこともよかった。
それで、レスポールに似たヤマハのSGというモデルを買った。

でも、ここ10年ほどはシングルコイルのファンになった。
シャリシャリした高音が魅力的だった。
それでテレキャスを買った。

今はちょっとハムバッカーに回帰している。
あの暖かい音がまた良くなってきた。

いろんなミュージシャンを見ても、二つに分かれている。

個人的にはまたギブソンの時代が来たなあ。
東京のショールームにはいつか行ってみたいと思う。



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