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2014.08.07 Thursday
石油はなぜできたのか
ぼくが小学校の頃、石油は動物の死骸が地層の中にたまってできた、と教えてもらった覚えがある。
一方、石炭は植物がたまって出来たものだった。 でも、どうして一部の地域に固まっているのかはよくわからなかった。 あれが1960年代の初頭。 今はちょっと説が違っている。 プランクトンの死がいが変化したものらしい。 もちろんそれに地中のバクテリアと地下の熱が働くことが必要だし、油田ができるためにはそれなりの条件がある。 だから、中東に偏在している、ということらしい。 Wikipediaからの孫引きになるが、「地球物理学者の石井吉徳は、発表している論文のなかで、「2.25億年前に超大陸パンゲアが次第に分離、現在の姿になるまでの過程で2億年前の三畳紀(Triassic)以後に存在したテチス海(Tethys)が地球史上の石油生成に極めて特異だった。中生代は二酸化炭素の濃度が今より10倍も高く、気温は10℃も高かった。つまり地球温暖化で、植物の光合成は極めて活発であった。しかもこのテチス海は赤道付近に停滞し、海水は攪拌されず長く酸欠状態が続いた。このため有機物は分解されず、石油熟成に好条件であったことが中東油田の始まりである。石油は探せばまだまだあるという単純な発想は地球史から見て正しくない。」と有限性を強調している。」とある。 要は今とはだいぶ異なる気象条件、地勢条件で石油ができたという説だ。 もともと大陸は一つだったが、それが分かれ始めたときに、テチス海、という海があったらしい。 その海底にたまったプランクトンの死骸が、石油になった、というのがこの人の学説。 そこが、今の中東だという説明。 なんとなく、正しそうな気がする。 もう恐竜の死がい、というのはなくなったらしい。 知らぬ間に学説が変わっていた。 石炭は植物、石油は動物、というのは何となくわかりやすかったのだが…。 一度、Webで隕石が衝突して、石油ができた、というのを読んだ覚えがある。 その時は、なるほど、だから偏在しているのか、と腑に落ちたのだが、それはどうもマイナーな説らしい。 実際、Webを見ると、アメリカに隕石が落ちた跡があるのだが、その付近で石油が採れるらしい。 それは隕石が当たって、地中深くに眠っていた石油が地表近くに吹き出したという説明があった。 でも、中東でも、ちょっと掘ったら簡単に石油が出るということはもうないのだろう。 石油は地球でできて、採れるのだから、有限だろうと思う。 作り続けるメカニズムがあればいいのだが…。 有限であるとすると、もうぼちぼち苦しいのかもしれない。 産出は、ピークを過ぎたという説もある。 だから、電気自動車の開発を急いでいるのだろう。 石油は恐竜が残してくれたものではなかったのか。 そのほうがちょっとロマンがあったのに、残念だ。 地球科学を勉強しないといけない。 |
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