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2013.01.22 Tuesday
芸せい
飲酒は20歳からということだが、18歳から飲んでいた。
昔の大学生はみんなそんなものだった。 回りも寛容だったと思う。 ただ、ウチは遺伝的にアルコールに弱いので、そんなに飲めない。 父は奈良漬けを2,3切れ食べたら顔が真っ赤になって、寝るというタイプだった。 ぼくはまだマシだったが、最初は苦労した。 落研の飲み会はたいがい二級酒で、下宿していなかったので、飲んだ後は2時間ほどかけて帰っていた。 9時くらいが最終になる。 それを超えると、誰かの下宿にやっかいになる。 一度は帰りの電車で吐きそうになりながら帰った。 駅から歩いて帰ったのだが、頭痛と吐き気をガマンしながらだった。 あのときの事は鮮明に覚えている。 「何でやねん」と言いながら帰った。 よく、記憶が飛ぶという人がいるが、ぼくはそれはできない。 それだけ飲む前に吐くからだ。 記憶が飛ぶためには、ある程度強くないといけない。 何度か飲み会が終わった後、トイレにこもって吐いた。 慣れてくると、自分でこれは吐いた方がいい、というのがわかる。 そうなると、自分で吐けるようになった。 あの当時、イッキ飲みなどなかったし、落研ではそれほど下級生に酒を勧めるというような伝統もなかった。 吐くくらいなら飲むな、というのが不文律。なぜかというと、もったいないからだ。 そういう感覚はとてもマトモだったと思う。 アルコールを無理矢理飲ませる、という感覚はわからない。 ただ、先輩が「芸せい」というのには困った。 何より、「芸」が大事だったのだ。 懐かしいなあ。 |
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