考えたこと2

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男はつらいよ 寅次郎物語
毎度おなじみ、男はつらいよ「寅次郎物語」を見た。
秋吉久美子がマドンナ。
いつもながら、昭和の女優はきれいだ。
ちょっと影のある役が多かった人だ。

「生きててよかった」きっとそう思えるようなことがある。
「今度会うときは、きっと幸せになっているんだよ。」
寅次郎が秋吉久美子が演じる、化粧品の販売員に奈良の吉野で言うセリフ。
この作品、珍しく「生きててよかった」というセリフがモチーフになっている。

この映画は、寅次郎が亡くなった同業者の息子を、母親に引き合わす、というストーリー。
小学生の秀吉という子どもを、別れた母親のところへ連れて行く。
この別れのシーンも泣かせる。

「おじさんはろくでなしの親父の仲間なんだ。おまえは母さんの面倒をここで見ろ」と言って子どもを泣かせて別れる。
引きとめる回りを振り切って、「自分の役目はこれで終わり」だと言って別れる。
男はつらいよの中では珍しく厳しいシーン。

「仏様は愚者を愛しておられる、仏様は寅の方が好きかもしれん」と帝釈天の御前様は一部始終を話したさくらに語る。

いつものように柴又を去る寅次郎を、甥の満夫が柴又駅まで送っていって尋ねる。
「おじさん、人間は何のために生きているのか?」
「ああ、生まれてきてよかったな、と思うことがなんべんかあるだろう、そのために生きているんじゃないか」…という寅次郎。

寅次郎が旅に出た後、お母さんから、子どもと一緒に正月を過ごせて、「生きていてよかった」という年賀状が届く。

1987年の第39作。

この頃から、寅次郎は何となく哲学的になった。

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