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2026.03.23 Monday
卒業ソング
ギター教室の生徒のリクエストで、Radwinpsの「正解」という曲のコード譜を作った。
明らかに卒業ソングだ。 歌詞を見ると、前半は自分目線だが、最後は大人目線になる。 自分目線のところは、学校でいろんなことを教わってきたが、答えがある問いばかりで、本当に聞きたかった答えのない問いはこれからだ、という内容。 最後のところで、 「あぁ答えがある問ばかりを教わってきたよ だけど明日からは 僕だけの正解をいざ 探しにゆくんだ また逢う日まで」 と歌い、その後に 「制限時間はあなたのこれからの人生」 という歌詞。 その切り替えが卒業式、ということだ。 いい歌だと思うし、感動もするのだが、この歌を生徒たちは何を思って歌うんだろうかと思う。 自分のことを思い出すと、卒業式で歌う歌などあまり関心もなく、「仰げば尊し」と「蛍の光」を覚えて歌っただけ。 だいたい、ぼくは大学の卒業式も下宿でうだうだしていて欠席したくらいだ。 学校法人に転職したので、卒業式の運営に関わるようになり、その時に「仰げば尊し」について考えた。 不勉強なぼくに、当時の学長が「今こそ別れめ」という係り結びについて教えてくれた。 時代遅れかもしれないが、ぼくはやはり意味もわからず、文語体の「仰げば尊し」を歌ってほしいと思う。 もちろん、若い頃のぼくはそんな事は考えておらず、こういう歌を押し付けで歌わせるのはよくない、くらいのことを考えていた。 でも、卒業して何十年か経って、はじめてわかることもあるのだろう。 卒業ソングなど、歌っている学生はそんなに考えていないと思う。 どちらかというと、取り巻きがその歌を歌わせているのだろう。 親の世代には、「正解」は評判が良いのだと思う。 でも、即物的に答えを求めても無理だ。 それこそ若い人には「答えのない問い」に対峙して生きていってほしい。 年を取って、ああ、あの歌はこういう意味だったのかと思う、そのことが大事なのだ。 |
