考えたこと2

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言葉は文化
言葉は文化だと思う。
その国の言葉は、話し方や言語構造を通じて、文化をカタチにしている。
だから、日本語は、ネイティブスピーカーのアイデンティティでもある。

留学生の仕事をするようになって、日本語について考えるようになった。

ベトナムや韓国は昔漢字を使っていたが、それを捨ててアルファベットにしたり、自前の表音文字を作った。
でも、日本は漢字を捨てず、日本語の中に入れた。

最初は漢字は音だけを使っていた。
古事記は本居宣長が解読するまで、漢字だけで書かれていたのだ。

でも、それでは不便だったので、表音文字であるひらがな、カタカナを作った。
そうなっても、漢字を捨てず表意文字として日本語に組み入れたのだ。

漢字には音読みと訓読みがある。
音読みは中国由来の音、訓読みは日本の言葉を当てた読み方だ。

そういう歴史を積み重ねて、今の日本語がある。

表音文字だけで書くと長い文章も、漢字を使うと短くなる。
今の日本語に漢字は必要不可欠だ。

だから、日本は漢字圏の国と言っていい。
世界で漢字圏というと、中国、台湾、香港と日本だけ。
使い方は違うが、そういう文化なのだ。

それを、今の日本語検定試験の実施団体はわかっていない。
当初は漢字に重きをおいていたが、2010年に「漢字圏の国が有利になる」という理由で試験の内容を変えた。
文字と語彙は別々の単元だったが、それを一緒にして、前後の関係がわかれば、漢字の意味がわからなくても解けるような、パズルのような試験にしてしまった。

そのせいで、N1保持者でも簡単な感じが読めずに就職して苦労する。
実際、入社前に送られてきた参考書が全く読めないN1の学生もいる。
そういう教育で日本社会に放り出している、というのが現状だ。
こんな状態を15年も続けていていいはずがない。

日本は漢字圏なのだから、漢字圏の国(中国や台湾、香港)が有利になるのは当然だ。
それを公平という言葉を使って、読み書きがまともにできなくてもビザを下ろせるようにした、というのが実態。
こんな不誠実なことを政府が勝手にやっていいのかと思う。

日本人は読み書きを大事にしてきた。
だからこそ、世界最古の長編小説、源氏物語も書けた。
文盲率の低さが明治維新を成功させた言える。
漢字を学ぶことは、その国の文化や思考のプロセスに敬意を払うことと同義だ。

そういう文化を大切にしないといけない。

多文化共生などという言葉に騙されてはいけないぞ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |