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2026.03.12 Thursday
去り行く季節
今週キャンパスに出勤したらほとんど人の気配がない。
高速道が工事をしているので渋滞の分早めに出て、余裕で着く。 いつも駐車場に何台か車が止まっているのだが、それがない。 駐車場を出て、キャンパスの中を歩いていても、誰もいない。 職場の建物に入ると、こないだまで学生がちらほらいたのだが、それもいない。 学校はこの季節、学生が去る。 そういえば、電車で通勤するときにも大きなカバンを引っ張っている若い人がちらほらいる。 あの人たちは下宿を引きはらった学生なのだろう。 今動いている学生は就活くらい。 それも今はオンラインで相談できる時代なので、学校には来ない。 下宿生は郷里に帰っているかもしれない。 25年間のメーカーでの仕事では、年度末とか3月とか、全く意識しなかった。 4月に新人が入ってくるなあ、という程度。 忙しかったから、そんな感傷などない。 学校法人で勤めた10年で、その感傷を知り、自分が大学を卒業した時を思い出したりした。 下宿を出て、最後に部員が帰省中で誰もいなかった落研の部室に寄って、出た時のあの青い空を思い出す。 何度か書いたような気がするが、4年間が終わったという感慨があったなあ。 ぼくは勉強面では全くいい学生ではなかった。 どうやって卒業できたかも覚えていない。 テストは受けたのだろうが、それも定かではない。 4年間落研の部室でだべり、下宿の友達とだべった。 情けないが、それが真実。 よく卒業させてくれたと思う。 今になって振り返ると、罪の意識がある。 こんな自分に4年間の費用を出してくれた親に感謝するとともに、それを伝えないまま両親とも亡くなったことにだ。 入社してからは、まじめに働いた。 少しは勉強もした。 特許も出したし、自分でも欧米とのやり取りなど頑張ったと思う。 大学で学んだことはほとんど生かせなかったが…。 ぼくも1年後にはこの職場を去る。 この季節はそういう感傷がある。 その思いはおそらく死ぬまで続くんだろうと思う。 |
