考えたこと2

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係り結び
季節はずれの話題になるが…。

最近は歌わなくなったみたいだが、僕らのころは、卒業というと「仰げば尊し」を歌った。

小学校でも、中学校でも、高校でも、歌った。
今の40代以上の人たちは、「仰げば尊し」の世代だと思う。

仰げば尊し 我が師の恩
教えの庭にも はや幾年
おもえば、いと疾(と)し、この歳月(としつき)
今こそわかれめ、いざ、さらば

これが一番の歌詞。
意味を完全に知っている人は少ないと思う。

これは文語体だ。
「いと疾し」というのは、「すごく早い」という意味。
これは意味がわからなかった。

でもつい先日知ったのが驚くべき思い違い…。

今こそわかれめ、というのは、「今こそ分かれ目」だと思っていませんか?

これは、間違い。

今こそわかれめ、は今、別れよう、という意味。

古文の係り結びというヤツです。

……こそ……め、という関係で、わかれめ、というのは、わかれよう、の意。
こそ、に対応して、「わかれむ」が「わかれめ」に変化、とのこと。

http://www.mmjp.or.jp/MIYAJI/mts/nihonnnouta/aogebatootoshi.html

それを理解して、この歌詞を見ると、最後の一行はすごくいさぎよい一節になる。
「分かれ目」ならセンチメンタルだが、「わかれめ」なら、きっぱりしている。

そうだったのか…と今ごろわかった。

できれば昔に戻って、中学くらいの時に意味がわかっていれば、もっと違う気持ちで歌えたかもしれない。
先生にとっては、当たり前だったので、教えなかったのか…。

少し残念だ。

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