考えたこと2

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古き良き50年代
2018年に「ラバーンとシャーリー」の記事を書いた。
ビール工場で働く若い女性2人を取り巻くコメディ。
それこそ、アメリカが豊かになる、古き良き50年代の感じだった。
NAFTAのような自由貿易協定も出来ておらず、アメリカ国内で労働ができた時代。

ラバーンとシャーリーはもうとっくに終わったが、その後アメリカの労賃が高く、文字通りラバーンとシャーリーはいなくなった。
NAFTAができて、雇用がメキシコなどに移転し、アメリカのGDPは結果的に増えたが、雇用はなくなった。

そして今EV(電気自動車)シフトで、かろうじて残っている自動車産業がそういう位置に置かれている。
国外に雇用が逃げるのではなく、EVになると部品が大幅に減るので、雇用がなくなるのだ。
ラストベルト(錆びた地帯)で、白人が窮乏化しているのに輪をかけることになる。

ドイツでも同じようなことが起こり、自動車労組が反旗を翻し、エンジンも残そうという計画(その代わり、エコな燃料を使う)になった。
日本はトヨタの方針が全方位なので、完全なEV化はまだ先だと思っている。

来年のアメリカ大統領選挙では、この自動車関連の票が大事になる。
そのために、EV化は制約を受けるかもしれない。

それでなくても、EVで中国依存するのはアメリカの本意ではないだろう。

欧州の環境原理主義者たちの影響で、EV化を進めるということになってはいるが、それにはいくつかの技術のブレイクスルーが必要であり、それがないままでは100%EV化など不可能だと思う。
それは環境原理主義者たちもわかっているはずだが、何も言わない。

イギリスのスナク首相がこないだようやく方針変更を匂わせた。

アメリカでも、古き良き50年代を懐かしむ人がいる。

これが今後の政治にどう影響するか、考えないといけないぞ。



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