考えたこと2

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不登校29万人
日経によると、全国の小中学校の児童数は2023年の速報値で小学校が605万人、中学校が318万人。
一方で、2022年度の不登校は小中学校合わせて約30万人。
21年度から22.1%増えた。
その結果、不登校の人数は約3.25%になる。

しかし、ぼくの周りで不登校の子どものことを聞く機会は多い。
知り合いの人の子どもが3人ほどが不登校。
一人はまだ居場所が定まらないが、残りの二人は学校をやめてフリースクールにお世話になっている。

文科省は不登校が増えた原因は、新型コロナウィルス禍で生活リズムが乱れやすかったことなどが影響した可能性がある、ということだ。

それはそうだろう。
いまだに、小中学生はマスクをしている。
ぼくは、空気感染にはほとんど効果がないというのに、なぜかマスクをし続けるという学校に呆れている。
もともと小中学生などは、コロナの危険性は低く、子どもから大人がうつるということでマスクをさせられているのだと思う。
それは社会の中で、大人が気をつけるべきことであって、子どもにその責任を負わせるべきではない。
ましてや、今の5類になった状態で、なぜマスクをするのか、と思う。

そういう学校の、世間からズレた対応も、子どもたちに何となく違和感を持たれているのだと思う。

記事では不登校の増加の原因として、親や世間の考え方の変化をあげている。

「新型コロナ禍による環境の変化に加えて、背景にあるとみられるのが不登校に対する捉え方の変化だ。学校以外の多様な場で学ぶことの重要性を認め、不登校の支援を進める教育機会確保法が17年に施行された。不登校への理解が広がり、無理して学校に通う必要性がないと判断する保護者が増えた可能性がある。」

不登校への理解が広がったというのは、どういうことなんだろう。
不登校になる理由は様々だと思うが、それらを「やむを得ない」ということで諦めたのか、それとも「学校以外の多様な学び」の方がいいと思ったのか、難しい。

都市部では塾に行く児童も多い。
先生によっては職員室まで生徒が来て質問しても「そんな難しいことは塾で教えてもらえ」という人もいると聞く。
教えることを放棄していると思う。

だから、学校で勉強するという価値はだいぶ下がっているのだろう。

今の大学生を見ていると、小学校で躓いたまま放置されて18歳になった学生もたくさんいる。
たとえ小学校で躓いても、中学、高校で学びなおすこともできるはずだが、そういう機能はないらしい。
先生は「これを教えること」ということしか教えない。
それらの生徒は、全くわからないことを我慢して聞いているという状態だったはずだ。
数学や英語は積み上げの科目だ。
分数や割合の意味がわからなかったり、三単現のSや動詞の過去形などを覚えていなかったら、その先には進めない。

OECDの国際教員指導環境調査によると、日本の教員の1週間の勤務時間(中学校)は、OECD平均の38.8時間に対して56時間と1位だが、教員がそのうち授業に費やした時間はOECD平均の20.6時間に対して18時間と少なく、小学校も似た傾向だという。

学校は団体生活を学ぶ場でもあるが、教育をするのが本来の目的だ。
それに立ち返って、学ぶ喜びを子どもに感じさせ、それを楽しいと思える学校にしないといけないと思う。

それが不登校をなくす第一歩だろう。




| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) |