考えたこと2

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モーリス持てば…
「モーリス持てばスーパースターも夢じゃない」というラジオのCMは、ぼくらの世代で深夜放送を聞いていた人ならたいがい知っていると思う。

ぼくは中学2年で家にあったガットギターを弾き始め、高校に入ってフォークギターを買ってもらった。
そのギターもモーリスだった。
だいぶ弾いたが、大学に入って下宿しているときにおじさんのところに行った。

今ぼくがやっているギター教室で使っているギターは、元は弟が持っていたもの。
このギターもおじさんのところに行き、出戻って来た。
ぼくのよりも1万円ほど高かったと思う。

70年代後半で3万円。
サイドの木が希少材らしく、値打ち物と聞いた。
今はもうワシントン条約で輸出入が厳しくなっているらしい。

たしか「モーリス持てば…」は谷村本人が喋っていたはず。
このキャッチコピーにノセられた人は多く、当時のモーリスの売れ行きは良かったのではないかと思う。
今でもモーリスは健在だが、当時のフォークソングブームに乗って見事なキャッチコピーだった。

70年代半ばから後半、実家の近所の大学生を駅で見かけたが、フォークギターのケースを持っている人が多かった。
今からは想像できないだろう。
ベルボトムのGパンに、プリントのTシャツで、髪を伸ばしていた。
みんなスーパースターを目指していたのかもしれない。

そんな時代のアイコンだった谷村新司も昨日亡くなった。
ロック・キャンディーズで関西で出てきて、深夜放送のDJで人気が出て、アリズを結成。
アリスでメジャーになった。

ぼくよりも8年上の団塊の世代だ。
今の高齢者がギターに憧れを持っているのは、若い頃にそういう時代を経験してきたからだと思う。
そういう人たちに、初心者向けの弾き語りということで教室を始めた。
どういうわけか、中学生も2人生徒になったが…。

当時の関西の高校生、大学生にとって、谷村はある意味ヒーローだった。
晩年はおさまりかえって大御所扱いされたが、本当はひょうきんなキャラクター。
深夜放送できわどい話もしていた。

あの彼が、「いい日旅立ち」などの名曲を作るとは思わなかった。

冥福を祈ります。


| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 19:46 | comments(0) | trackbacks(0) |