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2022.12.11 Sunday
メメント・モリ2
今朝の日経に「ユーミン50年の歩み」という記事があった。
その記事で目についたのが「メメント・モリ」という言葉。 「死を忘れるな」という意味のラテン語だ。 思い出して見てみると、2018年に書いていた。 その時は日本の無常観よりも、メメント・モリの方がいい、と書いていた。 てっきり逆だと思ったのだが‥。 たしかにユーミンの曲には「死」が歌われているものがある。 初期の「ひこうき雲」がそうだ。 「雨に消えたジョガー」はルーケミアという病気の名前まで出てくる。 2018年というと、61歳。 2年前、年上の友人が「65歳になったら、ガタっとくるで」と言っていたが、そのとおり。 朝起きると、いろんなところが痛い。 実感として、仕事をいつまで続けられるのだろうと思う。 いや、続けさせてもらえるのか、と言ったほうが正確か。 もともと運動は好きな方ではなかったが、大学の頃からほとんどしていない。 近所で、ずっとボーイスカウトの活動をやっていた70歳を超えた人は、まだまだ足腰がしっかりしている。 やっぱり差がつくのだ。 65歳の頃は、まだまだキャンプや山登りなど行っていたからなあ。 ぼくはちょっとした段差で躓いたりして、コケそうになることも増えてきた。 いつか転んで、怪我をしそうな気がする。 そんなふうに歳をとって弱気になってくると、「メメント・モリ」の積極的な言葉はちょっと辟易とする。 やっぱり「無常」がいい。 諦めるのだ。 「人間は死すべき存在」ということは、洋の東西を問わず共通だが、歳をとっても、死を積極的に意識して「だから、積極的に生きよう」とは思えない。 気力も、体力もしんどいのだ。 ユーミンはどうなんだろうか。 今でも「メメント・モリ」なんだろうか。 |
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