考えたこと2

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昭和の忠臣蔵
1985年制作の忠臣蔵を見た。
里見浩太朗が大石内蔵助、風間杜夫が浅野内匠頭、森繁久彌が吉良上野介。
前編、後編で2時間ずつ。
年末時代劇の特番の時代に作られたものだ。
この忠臣蔵は当時紅白の裏番組として放送されたが、結構高い視聴率を取ったらしい。

昔は年末といえば忠臣蔵だった。
ぼくが90年代に会社で設計をやっていた頃、当時の若手にはもう忠臣蔵は通じなかった。
まあ、同時代にもあまり通じなかったのは事実。

ぼくは落語をやっていたから、忠臣蔵は馴染みがある。
芝居噺によく出てくるのが忠臣蔵だ。
また、祖母が忠臣蔵が好きだったので、小さい頃によく付き合いで見たこともあった。

忠臣蔵は、浅野内匠頭の仇を討つという物語。
浅野内匠頭は、敵役の吉良上野介に賄賂を送らなかったので、接待の作法を教えてもらえず、恥をかいたということで、殿中で刀で切りつけ、切腹をさせられた。
そのため、浅野家は断絶、赤穂藩は取り潰しになって、家臣が主君の仇討ちをするのだ。
2年近くの準備をして、最後に残った47人がそれぞれ主人公だ。
そのリーダーが家老だった大石内蔵助。

浅野家の家臣は、主君の仇を討つという武士道の大義を果たして、一同切腹。
それが本望。

戦争中の特攻隊も、天皇陛下の国を守るという大義があった。
それに通じるものがある。

47人はそれぞれ生活もあれば、人間関係もある。
それらをすべて捨てても、主君の仇を討つという大義のために命を捨てる。

小学生の頃、祖母に聞いたのは、忠臣蔵をやれば客は入る、ということ。
それほど昭和の人たちは、忠臣蔵が好きだった。

今回もう一度見ても、やっぱり最後まで見てしまう。
モリシゲの吉良上野介も、にくたらしくてよかった。

物語の背景を知らないとわからない面もあるが、今の若い人たちはどうなんだろう。
もう、大義などバカバカしいと思うのだろうか。

昭和とともに忘れられていくのだろうか。

それはちょっともったいない気もするのだ。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) |