考えたこと2

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後工程はお客様
日経クロステックという雑誌の今年の11月の記事を、読まれた年代別にランキングをしていた。

その記事によると、20代〜40代が読んだ記事の1位は「Pythonが「メインの利用言語」で2位にとどまる、1位に立ったのは定番のあの言語」というもの。
プログラミングの関係している人たちは、どの言語がメジャーかに敏感なのだろう。

一方50代、60代の1位は「ルネサス・ソニーから、日本電産の半導体トップへ 「日本はきっと負ける」」。
50代以上になると、きっとプログラミングの現場からは遠のくのだろう。
だから、半導体関連の記事になったと思われる。

こないだ友人に聞いたら、大手のITベンダーは昔と違ってプログラムを書かない(書けない)人が増えているという。
彼いわく、昔はプログラムが書けてなんぼだったが、今はそういうのは下請けがやるという。

もちろん、プログラミングができる人もいるのだろうが、全くコードを書けないSE(システム・エンジニア)もいるらしい。
ネットにもそんなことが書いてあった。

ぼくが仕事をしていた頃は、「後工程はお客様」という言葉があった。
顧客と直接やり取りはなくても、自分の仕事の下流はお客様だと思え、ということだ。
だから、後工程の仕事も理解して、そこがやりやすいようにするべき、という思想。
メーカーは、だいたいそういう考えでやっているはず。
QC(品質管理)から来た言葉だろう。

SEの仕事は、客の要望を聞いて、それを実現するシステムを作ることが第一。
プログラミングはそのシステムを動かすためのものだ。
「後工程はお客様」という考えでいうと、SEの後工程がプログラマになると思う。
だから、SEはプログラミングができたほうがいいのだ。
それが後工程の仕事を理解したことになる。

日本のITが今一つなのは、こんなところに原因があるのかもしれない。
大手ITベンダーはITゼネコンとも言われている。
下請け、孫請けを使って、システムを組み上げるという構造になっているからだ。

「事件は会議室で起きているんじゃない!」とは「踊る大捜査線」の織田裕二のセリフ。
この言葉も「もっと現場を見ろ」という意味だろう。
80年代から90年代にかけて、日本の製造業の強さは意外とそんなところにあったのだと思う。

ITの時代になっても、そうではないかと思うのだが…。

| hdsnght1957kgkt | 考えたこと | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) |