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2017.12.13 Wednesday
至福の時
生きていてよかったと思える瞬間がある。
その一つが、面白い本を読むために、早く寝床に入ることができた時。 眠いわけではない。 本を読む目的で、寝床に入るのだ。 子どもの頃、本は寝る前に読むもの、と決まっていた。 それがずっと続いていて、趣味の読書は寝ながら、ということになった。 三つ子の魂百までで、その習慣は変わらない。 最近では「澪つくし料理帖」のような文庫で数巻あるような長編もの。 のってくると、ページをめくるのがもどかしくなる。 早めにお風呂に入って、寝る準備をする。 寝てしまってもいいように、歯磨きも済ませる。 スタンドをつけ、読みかけの本を手に取る時の嬉しさ。 これは間違いなく人生の至福の時だ。 そういう瞬間を迎えるためには、そういう本に出会わないといけない。 あと何度そういう本に出会えるだろうか。 |
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