考えたこと2

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昭和の工場
昨日は学生時代の友だちと3人で飲んだ。
ぼく以外の2人は電気関係の会社に就職した。
一人は家電、もう一人は通信機だった。
二人とももう今はその仕事はしていない。

朝ドラの話になった。
昭和30年代の工場はあんな感じだったろう、という話。

朝ドラの舞台は向島電気という会社。トランジスタラジオを作っている。
そこでの基盤の組立ラインだ。
基盤が動いていく間に、トランジスタやコンデンサーなどの部品を人が手で所定の位置にはめ込んでいく仕事。
人が椅子に座って並んで仕事をする。
本当に労働集約的だったことがわかる。

後工程の人が何かミスを見つけると、非常停止のボタンを押して、ラインを止める。
主人公は高校を出て、集団就職で工場で働いている。
不器用でミスばかりしているというのが今朝のドラマ。
東京オリンピックの後だから、ぼくらが小学校の高学年というところだろう。

ちょうどそのころ、ソニーのトランジスタラジオが家にあった。
9Vの電池一つで動く、手のひらサイズのラジオだ。
AMだけのラジオだったが、当時各家庭にあったようなもの。
ちょうどその時代が、朝ドラの今だ。
基盤の上に、むき出しの抵抗やコンデンサ、3本足のトランジスタなどが並んでいた。

家電メーカーに勤めていた友人は、あれの進んだかたちが、ちょうど自分たちが就職した頃だったという。
あれほど人はいなかっただろうが、似たような感じだったらしい。

通信機の会社に入った友人は、1000人規模で採用していたので、「あ」の名前の人から工場実習の場所を割り当てていって、自分はちょうど検査の部署でめちゃ楽だったと言っていた。
出来上がりを見ていて、ダメなものだけハネるという仕事。
当時は人間の眼で確認していたということだ。
名前順で自分の次の人からは、メッキの工程で大変だったらしい。

ぼくはゴムの工場だったから、臭いがすごかった。
二人と違って、熱を使う装置産業だったから夜勤があった。
工場実習で3交代勤務をやった。
きつかったけど、工場の人たちのしんどさは身にしみた。

昨日はそういう話で盛り上がった。

今となっては古き良き時代。


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