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2017.05.18 Thursday
犯罪捜査の科学
科学の進歩によって、犯罪を犯しても捕まりやすくなったと思う。
アメリカのドラマでずっとやっていたCSIなどは、科学捜査の実態を視聴者に伝えるため、という側面もあった。 犯罪現場に残された犯人の証拠を追って、鑑識のメンバーが活躍するドラマだった。 DNAは言うに及ばす、靴やタイヤの跡、血痕の付き方、現場に残された微量の土などの組成、画像の解析など、従来は考えられなかった捜査が可能になっている。 それだけではなく、SNSなどが一般的になり、それらを通じて人が追えるようになってきた。 被害者の特定や、犯人の行動パターンなど、デジタルに強い捜査官がすぐに割り出す。 いろんなものがデーターベースになっていて、指紋などは現場ですぐにインターネット経由で照合できるし、いたるところにある防犯カメラのデーターから、特定の人物の顔やクルマを探すことも簡単だ。 実際にはどれくらいの手間なのかは知らないが、理論的にはできるんだろう。 今では現場に残された髪の毛などから、DNAをとって、そこから犯人がどんな人種で、どんな顔立ちをしているかなどまで推定できるらしい。 これはDNA表現型解析という。 アメリカでは、もうその技術が犯罪捜査に使われているらしい。 インターネットというインフラができて、カメラも増えた。 自前で線をひかなくても、ネット上にカメラを接続するだけでどこからでも見られるようになる。 これからはIoTの時代だから、あらゆるものがインターネットにつながる。 今はクルマにもドライブレコーダーがつく時代だから、いずれはそれが進化して、いたるところで見張っているのと同じことになる。 SFの近未来モノの映画などで、コンピューターで管理された社会などが出てくるが、あながちそんな絵空事ではなくなってきた。 人間がある場所で何かをしたら、必ず痕跡を残す。 ロカールの法則だ。 科学の力をフルに使えば、警察はもっともっと近代化できるだろう。 そのために必要な人材と機材をどうやって装備していくかだ。 お金はかかるだろうが、そういうモデルを作ってやったらいいと思う。 警察の公務員的な体質では無理かもしれないが…。 |
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