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2017.05.09 Tuesday
お金と音楽
音楽業界の構図が変わっている。
従来ほどCDが売れなくなって、アーティストはライブで稼ぐようになった。 また、音楽のダウンロード販売やストリーミングが増えている。 これらは全て、音楽がデーターになったことから起こった。 それを先導したのがiPod、iTunesというインターネットを使った仕組みだろう。 それと同じようなことが、お金でも起ころうとしている。 インドでは高額紙幣を廃止し、電子マネーを増やしているらしい。 闇経済をクリーンにするという目的もあったようだが、それによって電子決済のシステムが増えている。 ATMがなくなる勢いだ。 中国でもスマホ決済が増えているらしい。 日本人はやっぱりお札が好きなんだろうか。 iPodが世に出たのは2001年。 当時はまだソニーのウォークマンが優勢だった。 しかし、16年経って完全に形勢は逆転してしまった。 インターネットで音楽データーを流通させる仕組みができて、ウォークマンは敗退した。 iPodの時代になったのだ。 それがお金という媒体で起ころうとしている。 お金もリアルなものから、データーになろうとしているのだ。 日本ではまだまだだが、それこそインドや中国、アメリカなどではそういう動きになっている。 Fintech(Financial Technologyの略語)という金融のテクノロジーが進んでいる。 やっぱりアメリカが中心だろう。 スマホのアプリでお金が使えるようになる。 そういうテクノロジーが進むと、本当にお金がデーターになる。 毎月の給与振り込みは、すでに現物ではなく、通帳のデーターになっている。 ただし、それらは銀行という安全な仕組みの中で行われているのだが…。 今はそれを現金に換えて、使っている。 でも、通販やカード決済を多用する人なら、今でも現金はほとんど使わないだろう。 全てはデーターのやり取りで済む。 それらの仕組みをもっと手軽にするのがFintechのテクノロジーだ。 ぼくにもイメージがわかないが、そういう時代が来る。 それに乗り遅れまいとして、メガバンクは投資し始めている。 やらなければ、やられる、と思っているのだろう。 これから銀行に就職する人は、テクノロジーの進歩に注意しよう。 定年まで今の規模の銀行があるかどうか…。 |
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