考えたこと2

2024.9.24から、今までhttp:で始まっていたリンクが、https:に変わります。申し訳ありませんが、リンクが見られないときは、httpsに変えてみてください。
CALENDAR
<< May 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
+SELECTED ENTRIES
+RECENT COMMENTS
+CATEGORIES
+ARCHIVES
+PROFILE
+OTHERS
ゴールデンウィーク
今年もゴールデンウィークがやって来た。
元は天皇誕生日だった4月29日が昭和の日になって、1日のメーデー、3日の憲法記念日、4日のみどりの日、5日のこどもの日へと続く。
今年は4月30日が日曜、5月6、7日が土日なので長い休みになる人も多い。

会社に入った頃は、月に一度テストコースに出張していた。
たいがい5月の出張は、ゴールデンウィークと重なる日程だった。
きっとその期間はあまり予約が入らないので、取りやすかったんだろう。

ぼくらの出張はクルマで移動だったので、ゴールデンウィークと重なると大変だった。
とにかく、東京に入って、出ていくのが大変だった。
今のように首都圏の交通網は整備されていなかったし、車線の数も少なかった。
だから、高速道路はメチャ混みだった。

数十キロにわたって高速道路が駐車場にような状態になる。
今の渋滞とはだいぶ違う。
夜中に帰る、というような手を使ったこともあった。
宿舎を午前4時とかに出て、早めに帰るのだ。
それで、東京を抜ける渋滞はちょっとマシになるが、大津や天王山で渋滞に引っかかるのは仕方なかった。

というわけで、会社に入って6年ほどはゴールデンウィークは出張だった。
その後、自前のテストコースができたり、部署を変わったりして、ゴールデンウィークは休めるようになった。
とはいえ、80年代は「モーレツからビューティフルへ」の時代ではあったが、まだまだエコノミック・アニマルの時代でもあったから、休出も多かった。
自動車メーカーから、連休明けを納期に指定されると、部品メーカーは働かざるを得ない。
連休に出て、試験をやって、報告書を書く、というパターンだった。
当時は設計にいたから、そういう仕事が多かった。

90年代に入ると、海外とのやり取りが出てくる。
最初に、Golden weekとFaxに書いて、それは何だ?と聞かれたのは新鮮だった。
和製英語だから通じないのは当たり前なのだが、それを確認できたということだ。
英語の単語を使うから、意味まで通じるというものではない。
ホントに海外とのコレポン(コレスポンデンス=やり取りのこと)が多くなった。
それに巻き込まれた企業は、とても「ビューティフル」などではなく、会社に来たら海外からFaxが来ていて、こちらが返事を出すとまた夜の間に返事が来る、という具合で貧乏暇なしだった。
あの頃は本当によく働いた。

2000年になって、部署を変わってから、ゴールデンウィークは休めるようになった。
でも、2004年に学校法人に転職して、また休めなくなった。
メーカーを辞めて、始めて5月1日のメーデーが一般的には休みではないことがわかった。
ぼくのいた会社では、それまで常識的に休んでいたからだ。

そんなこんなで60歳。

人生は長い。

| | 考えたこと | 20:36 | comments(0) | trackbacks(0) |