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2017.05.01 Monday
ゴールデンウィーク
今年もゴールデンウィークがやって来た。
元は天皇誕生日だった4月29日が昭和の日になって、1日のメーデー、3日の憲法記念日、4日のみどりの日、5日のこどもの日へと続く。 今年は4月30日が日曜、5月6、7日が土日なので長い休みになる人も多い。 会社に入った頃は、月に一度テストコースに出張していた。 たいがい5月の出張は、ゴールデンウィークと重なる日程だった。 きっとその期間はあまり予約が入らないので、取りやすかったんだろう。 ぼくらの出張はクルマで移動だったので、ゴールデンウィークと重なると大変だった。 とにかく、東京に入って、出ていくのが大変だった。 今のように首都圏の交通網は整備されていなかったし、車線の数も少なかった。 だから、高速道路はメチャ混みだった。 数十キロにわたって高速道路が駐車場にような状態になる。 今の渋滞とはだいぶ違う。 夜中に帰る、というような手を使ったこともあった。 宿舎を午前4時とかに出て、早めに帰るのだ。 それで、東京を抜ける渋滞はちょっとマシになるが、大津や天王山で渋滞に引っかかるのは仕方なかった。 というわけで、会社に入って6年ほどはゴールデンウィークは出張だった。 その後、自前のテストコースができたり、部署を変わったりして、ゴールデンウィークは休めるようになった。 とはいえ、80年代は「モーレツからビューティフルへ」の時代ではあったが、まだまだエコノミック・アニマルの時代でもあったから、休出も多かった。 自動車メーカーから、連休明けを納期に指定されると、部品メーカーは働かざるを得ない。 連休に出て、試験をやって、報告書を書く、というパターンだった。 当時は設計にいたから、そういう仕事が多かった。 90年代に入ると、海外とのやり取りが出てくる。 最初に、Golden weekとFaxに書いて、それは何だ?と聞かれたのは新鮮だった。 和製英語だから通じないのは当たり前なのだが、それを確認できたということだ。 英語の単語を使うから、意味まで通じるというものではない。 ホントに海外とのコレポン(コレスポンデンス=やり取りのこと)が多くなった。 それに巻き込まれた企業は、とても「ビューティフル」などではなく、会社に来たら海外からFaxが来ていて、こちらが返事を出すとまた夜の間に返事が来る、という具合で貧乏暇なしだった。 あの頃は本当によく働いた。 2000年になって、部署を変わってから、ゴールデンウィークは休めるようになった。 でも、2004年に学校法人に転職して、また休めなくなった。 メーカーを辞めて、始めて5月1日のメーデーが一般的には休みではないことがわかった。 ぼくのいた会社では、それまで常識的に休んでいたからだ。 そんなこんなで60歳。 人生は長い。 |
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