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ノモフォビア
ノモフォビアというのは、スマホ依存症という意味。
アメリカのドラマの中で、検視官が言っていた。
この言葉は香港の地下鉄でスマホが動かなくなってパニックを起こし、大声をあげて最後にはスマホを投げ捨て足で踏みつける、という動画が広めたらしい。

ネットの解説によると、「ノモフォビアとはNo-Mobile-Phobiaの略であり、携帯電話がないことへの恐怖症、携帯電話依存症のことを指します。症状としては、「スマートフォンから隔離された状態に置かれると、パニック状態になったり絶望感を味わう。仕事が手につかなくなり、スマートフォンの通知が気になって仕方がない」といったものです。ノモフォビアは携帯電話を自宅に忘れたり、紛失したり、バッテリーが切れるなど、「携帯電話がない(使えない)!」と意識した途端、恐怖や不安に襲われ、体調を崩したり、倒れることもあるそうです。」ということだ。

明らかにノモフォビアの人を見たことはないが、「自分は依存症だ」という若い人は時々見る。
さすがに、スマホが離せなくて、常に持っていないといけないというレベルの人には会ったことはないが、常に手に取れる状態にしておかないといけないらしい。

ひどくなると、シャワーを浴びているときもスマホを使うとか、スマホをポケットに入れていると、鳴ってもいないのに鳴っているように感じる、幻想振動症候群に陥っているという研究結果もあるらしい。

確かに、若い人たちは何をするのにも携帯だ。
今の大学生の年代はスマホ世代。

いろんなものが、スマホを前提に作られ始めた。
フェイスブックやインスタグラムは、スマホで使うほうが優先されているように思う。
スマホのカメラで撮った写真はすぐアップできる。
インターフェースもスマホ前提で作られているように思う。
ラインなどは完全にスマホ前提だ。

IoTというモノのインターネットというのも、消費者にとってはスマホが前提の部分がある。
フィンテックなどの金融の技術もスマホでの決済を前提に作られている。
だから、これからの人たちは、みんなスマホを持つことで、自分もインターネットの端末になる、という感じだ。

今の子どもは、生まれたときから親がスマホをいじっている姿を見て育つから、スマホをいじるのは当然という感覚になるのかもしれない。
そういうふうに、スマホが自分の一部分になることが、IoTの完成形なのかもしれない。
家電のリモコンもスマホになり、電子レンジの設定やエアコンの温度などもスマホ、目覚ましもスマホ、車に乗ってもスマホのアプリで車をコントロールし、家の鍵もスマホになって、しまいにマイナンバーみたいな公的なものもスマホになる。

結局、人間がそうなることが、IoTの完成形なのかもしれない。
Internet of Humanだ。

人間は道具を作り、機械を作り、どんどんできることを増やしてきた。
その道具や機械との接点がスマホになるということだろう。

ノモフォビアの人たちは、その第一歩なんだろうか。


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