考えたこと2

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雨は手のひらにいっぱい
こないだ宴会の帰りに、先輩と話していて「やっぱり、若いころに聞いた音楽はええなあ」ということになった。
その先輩は最近レコードをもう一度聞けるように、ちゃんとプレーヤーをつないで環境整備をしたらしい。
結構オーディオに凝っていた人だったから、機材は置いてあったんだろう。
「ターンテーブルは?」と聞くと、ダイレクトドライブだった。
ベルトドライブだとベルトをかけかえないといけないが、ダイレクトドライブならそのまま動く。

今日は電車の中で山下達郎の70年代の音楽を聴いた。
デビュー当時の達郎の音楽は、やっぱりいい。
あのポップなレコードジャケットを思い出す。
彼がシュガーベイブというグループで出した、「雨は手のひらにいっぱい」という曲が、一日中頭の中で流れていた。

ソロになって、アメリカに単身わたってレコーディングしたものは、すごいミュージシャンを使っていて、当時日本人離れした音を出していたが、この曲はその前。
山下のソロと比べると、アマチュアっぽい音楽。
でも、そのアマチュアっぽさがいい。

イントロのエレピのきらびやかな音と、エレキギターのシンプルなオブリガードの絡みがバッチリはまる。(バッチリはまる、という表現も時代を感じる)
ああいうエレピの音はあまり今は聞かない。
時代時代で流行りの楽器があって、70年代以降は電子楽器の勃興期だったから、音を聞くと時代がわかる。
70年代のエレピやシンセ、80年代のFM音源、サンプリングしたドラムスや電子ドラムなんかだ。
それらの開発競争が終わって、落ち着いたのは2000年代に入ってからだろう。
結局、「シンセの音」というものはほとんど残らず、生楽器をシミュレートしたものに戻った。

ギターのエフェクターも、歪ものだけでなく、フェイザーとかフランジャー、コーラスというような、音の位相をずらせるようなものも出てきた。
当時、よく雑誌を買って見ていたなあ。

若いころにいいと思ったものは、やっぱりいい。
達郎の音楽は、やっぱり結婚前だ。
竹内まりやと結婚する前、吉田美奈子のコーラスが入っているものがベスト。

シュガーベイブ時代のレコードは、また別の味わいがある。
若さの勢いがあるんだろう。

うちの次男も、山下達郎はほとんど初期しか聞かない、と言っていた。

その通り。

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